アサマユリとは、日本競走馬であり繁殖牝馬である。シェリルアマゾンウォリアーと並ぶメジロ牧場の基礎繁殖牝馬の1頭。同牧場の生産馬を中心に、現在でも数多くの活躍馬を輩出するファミリーラインを形成した。

アサマユリ
品種サラブレッド
性別
毛色栗毛
生誕1959年3月17日
死没不明(1983年繁殖牝馬引退)
ボストニアン
トモエ
母の父月友
生国日本の旗 日本北海道新冠町
生産者越湖作次郎
馬主北野豊吉
調教師大久保末吉東京
競走成績
生涯成績21戦2勝(障害4戦0勝)
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年齢は旧表記とする。

戦績

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1961年に大久保末吉厩舎に入厩し、八木沢勝美騎手を主戦に競走馬としてのキャリアを開始した。当初は一定の評価を受けていたものの、2勝を挙げただけで競走馬を引退し、1963年より王蔵牧場で繁殖牝馬での生活を開始した。年齢とともに次第に繁殖成績が低下して1983年に繁殖牝馬を引退したが、その後メジロ牧場の馬の基礎牝系として確たる地位を築き、またショウナンカンプショウナンタキオンなどにもその血を伝えるなど日本固有の牝系として重要な位置を占めている。

繁殖成績

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産駒一覧

メジロダイヤは競走馬としては2勝に終わったが、のちに日本大学の馬術部で乗馬として優秀な成績を残した。

アサマユリのファミリーライン

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アサマユリの優秀性は、繁殖入りした産駒によって裏付けられた。初年度産駒のメジロアイリスは4頭しか産駒を残せなかったが、1978年に出産したメジロオーロラはのちにメジロデュレンメジロマックイーン、牝駒のメジロツシマからメジロトーマスメジロマーシャスを出した。メジロハリマメジロファントムメジロジュピターメジロハイネなどの重賞勝ち馬を出し、メジロトヤマの産駒サリーベルからもラシアンゴールドリージェントブラフなど次々と活躍馬を産出し、アサマユリ系と呼ばれる牝系を確立するに至った。

---↓アサマユリ牝系

牝系図の主要な部分(太字はGI級競走優勝馬)は以下の通り。

牝系図の出典:Galopp-Sieger

血統表

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アサマユリ血統(血統表の出典)[§ 1]
父系ザテトラーク系
[§ 2]

ボストニアン
1950 栗毛
父の父
*セフト
Theft
1932 鹿毛
TetratemaThe Tetrarch
Scotch Gift
VoleuseVolta
Sun Worship
父の母
神正
1938 栗毛
*ダイオライト
Diolite
Diophon
Needle Rock
*種正
Young Man's Fancy
Junior
Enthusiast's Last

トモエ
1951 栗毛
月友
1932 栗毛
Man o' WarFair Play
Mahubah
*星友
Alzada
Sir Martin
Colna
母の母
アスエ
1943 鹿毛
*プリメロ
Primero
Blandford
Athasi
第六オーグメント*シアンモア
オーグメント F-No.7-c
母系(F-No.)アストニシメント系(FN:7-c)[§ 3]
5代内の近親交配Rock Sand5×5=6.25%、Symington5×5=6.25%(父内)[§ 4]
出典
  1. ^ [1]
  2. ^ [1]
  3. ^ [1]
  4. ^ [1]

脚注

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  1. ^ a b c d アサマユリ 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月11日閲覧。

外部リンク

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