アラトゥルク県

アラトゥルク県(アラトゥルク-けん、ウイグル語:ئارا تۈرۈك ناھىيىسى、中国語:伊吾县)は、中華人民共和国新疆ウイグル自治区クムル市に位置する。中国語では伊吾県と呼ばれる。

中華人民共和国 新疆ウイグル自治区 アラトゥルク県
伊吾県
新疆ウイグル自治区中のアラトゥルク県の位置
新疆ウイグル自治区中のアラトゥルク県の位置
新疆ウイグル自治区中のアラトゥルク県の位置
簡体字伊吾
繁体字伊吾
拼音Yīwú
カタカナ転写イーウー
ウイグル語ئارا تۈرۈك ناھىيىسى
ウイグル語ローマ字転写Ara Türük
国家中華人民共和国の旗 中華人民共和国
自治区新疆ウイグル
地級市クムル市
行政級別
面積
総面積19,519[1] km²
人口
総人口()22,400[1] 万人
経済
電話番号0902
郵便番号839300
行政区画代碼652223
公式ウェブサイト http://www.xjyiwu.gov.cn/

概要

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アラトゥルク県は新疆ウイグル自治区の北東部、天山北嶺の東側に位置している。北東にはモンゴルと国境で接し、西はバルクル・カザフ自治県と接し、南は山を隔て伊州区と接している。伊州区市街地まで176キロの距離である[2]

県の中心であり人民政府の置かれている伊吾鎮は、周囲を岩山に囲まれており、気候が変わりやすいのが特徴である。

歴史

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アラトゥルク県は漢代の伊吾盧の地にあたり、屯田が行われた[3]晋代に伊吾県が設置されるが、五胡十六国時代から南北朝時代にかけての間、しばしば伊吾は異民族の襲撃を受けた。

1935年に哈密県から伊吾設治局が分割され、1943年に県に改められた[1]

人口

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総人口は約21.2万人で、その内ウイグル族が47%、漢族27%、カザフ族22%が占めている。その他、回族チワン族満州族などの15の民族が居住する[1]。流動人口は高峰シーズンには4万人を超える[2]。、

地理

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カルリク山主峰は4888メートル、淖毛湖盆地の最低海抜は260メートル、県の市街地の標高は1700メートル。総面積は19,519平方メートル。県域の東西は215キロメートル、南北は175キロメートル[2]

行政区画

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3鎮、3郷、1民族郷を管轄:

  • :アラ・テュリュク鎮(伊吾鎮)、ノム鎮(淖毛湖鎮)、トゥズキョル鎮(塩池鎮)
  • :アダク郷(葦子峡郷)、バイ郷(下馬崖郷)、トゥフル郷(吐葫芦郷)
  • 民族郷:ナリンキル・カザフ族郷(前山哈薩克族郷)

気候

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アラトゥルクの気候
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
平均最高気温 °C°F−5
(23)
−3
(27)
3
(37)
11
(52)
19
(66)
22
(72)
24
(75)
23
(73)
18
(64)
10
(50)
1
(34)
−3.3
(26.1)
10
(50)
平均最低気温 °C°F−17
(1)
−15
(5)
−9
(16)
5
(41)
10
(50)
12
(54)
10
(50)
5
(41)
−2
(28)
−10
(14)
−15
(5)
−2
(28)
降水量 mm (inch)1
(0.04)
1
(0.04)
2
(0.08)
5
(0.2)
9
(0.35)
19
(0.75)
27
(1.06)
14
(0.55)
8
(0.31)
3
(0.12)
1
(0.04)
1
(0.04)
91
(3.58)
出典:Weatherbase[4]

脚注

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  1. ^ a b c d 伊吾概況(2013年4月閲覧)
  2. ^ a b c 伊吾县人民政府「伊吾概况」[1]
  3. ^ 『精選中国地名辞典』、25-26頁
  4. ^ [2](2013年4月閲覧)

参考文献

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  • 『精選中国地名辞典』(塩英哲編訳, 凌雲出版, 1983年3月)

外部リンク

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