アレクサンドラ・ウォズニアク

アレクサンドラ・ウォズニアクAleksandra Wozniak, 1987年9月7日 - )は、カナダケベック州モントリオール出身の女子プロテニス選手。2008年7月にWTAツアーでシングルス初優勝を挙げ、ケベック出身の女子選手として最初のツアー優勝者になった。自己最高ランキングはシングルス21位、ダブルス136位。日本語では「ウォズニアック」の表記も多い。(彼女の姓は、デンマークキャロライン・ウォズニアッキと間違えやすい。)

アレクサンドラ・ウォズニアク
Aleksandra Wozniak
アレクサンドラ・ウォズニアク
基本情報
国籍カナダの旗 カナダ
出身地同・モントリオール
居住地同・ブランビル
生年月日 (1987-09-07) 1987年9月7日(36歳)
身長175cm
体重60kg
利き手
バックハンド両手打ち
ツアー経歴
デビュー年2001年
引退年2018年
ツアー通算1勝
シングルス1勝
ダブルス0勝
生涯通算成績398勝304敗
シングルス363勝246敗
ダブルス35勝58敗
生涯獲得賞金$2,028,797
4大大会最高成績・シングルス
全豪2回戦(2012)
全仏4回戦(2009)
全英2回戦(2008・10・12)
全米3回戦(2009)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪1回戦(2009・10)
全仏2回戦(2010・12)
全英2回戦(2009・10)
全米2回戦(2013)
キャリア自己最高ランキング
シングルス21位(2009年6月22日)
ダブルス136位(2010年6月7日)

来歴

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彼女の両親はポーランド人で、父親はポーランドの元プロサッカー選手であった。アレクサンドラはカナダ・ケベック州モントリオールで生まれ、父親の手ほどきで3歳からテニスを始めた。2001年からカナダ国内の小規模なトーナメントに出場し始め、2004年から女子テニス国別対抗戦・フェドカップのカナダ代表選手に選ばれる。2005年11月にプロ転向。2006年全豪オープンから4大大会の予選会に挑戦し始めたが、最初の1年間は予選会を突破できなかった。2007年全豪オープンから本戦直接出場できるようになったが、この年はすべて1回戦敗退に終わっている。2007年全仏オープンの開幕直前、5月中旬のモロッコフェズ大会で初めて女子ツアー大会の決勝に進んだが、この時はミラグロス・セケラに 1-6, 3-6 で敗れて準優勝になった。

2008年全仏オープンで、ウォズニアクは初めてシングルスの3回戦に進出した。1回戦で第20シードのシビル・バンマーを 6-0, 6-2 のスコアで圧倒し、2回戦はアクグル・アマンムラドワウズベキスタン)と接戦を繰り広げた後、3回戦で第11シードのベラ・ズボナレワに 2-6, 2-6 で完敗している。ウィンブルドンでは、2回戦でキャロライン・ウォズニアッキに敗れた。ウィンブルドン終了後、アメリカカリフォルニア州スタンフォード開催の「バンク・オブ・ザ・ウエスト・クラシック」でツアー初優勝を達成。ウォズニアクは予選3試合を勝ち抜いた後、本戦の決勝でマリオン・バルトリを 7-5, 6-3 で破って優勝した。これはケベック州出身の女子テニス選手による最初のWTAツアータイトルであったことから、2008年8月に彼女の居住地であるブランビル市が「ウォズニアクビル」(Wozniakville)と1日間改名を行ったほど、カナダ国内外から大きな賞賛を得た。

バンク・オブ・ザ・ウエスト・クラシック優勝の後、10月のジャパン・オープンで来日し、カイア・カネピとの準決勝まで勝ち進む。2009年全豪オープンで、アレクサンドラ・ウォズニアクは初めて「第30シード」に選ばれ、カナダの女子選手としてヘレン・ケレシ以来となる4大大会女子シングルスのシード選手になったが、1回戦でザビーネ・リシキに 4-6, 3-6 で敗退する。続く全仏オープンで、ウォズニアクは第24シードから初の4回戦進出を決め、前年の3回戦を上回る自己最高成績を出した。この4回戦では、第2シードのセリーナ・ウィリアムズに 1-6, 2-6 で完敗した。この後全米オープンでも初の3回戦に進み、第10シードのフラビア・ペンネッタに 1-6, 1-6 で敗れた。

2012年7月のロンドン五輪でオリンピックに初出場した。シングルスでは2回戦でビーナス・ウィリアムズに 1-6, 3-6 で敗れた。

ウォズニアクはフェドカップのカナダ代表選手として、チームの通算勝利数歴代1位記録保持者になった。2018年に31歳で現役を引退した。

WTAツアー決勝進出結果

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シングルス: 3回 (1勝2敗)

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大会グレード
2008年以前2009年以後
グランドスラム (0–0)
WTAファイナルズ (0–0)
ティア I (0–0)プレミア・マンダトリー (0-0)
プレミア5 (0-0)
ティア II (1–0)プレミア (0–0)
ティア III (0–0)インターナショナル (0–1)
ティア IV & V (0–1)
結果No.決勝日大会サーフェス対戦相手スコア
準優勝1.2007年5月21日 フェズクレー ミラグロス・セケラ1–6, 3–6
優勝1.2008年7月20日 スタンフォードハード マリオン・バルトリ7–5, 6–3
準優勝2.2009年4月12日 ポンテベドラビーチクレー キャロライン・ウォズニアッキ1–6, 2–6

4大大会シングルス成績

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略語の説明
 W  F SFQF#RRRQ#LQ A Z#PO G  S  B NMS P NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会200620072008200920102011201220132014201520162017通算成績
全豪オープンLQ1RLQ1R1RA2RALQALQLQ1–4
全仏オープンLQ1R3R4R3R2R3RA1RA1RLQ10–8
ウィンブルドンLQ1R2R1R2R1R2RA1RAAA3–7
全米オープンLQ1R1R3R1R1R2R2R1RAAA4–8

外部リンク

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