ガーネットステークス

ガーネットステークスは、日本中央競馬会 (JRA) が中山競馬場ダート1200メートルで施行していた中央競馬重賞GIII統一GIII競走である。競走名は、1月誕生石である柘榴石(ざくろいし:ガーネット)に由来。

ガーネットステークス(廃止時)
開催国日本の旗 日本
主催者日本中央競馬会
競馬場中山競馬場
創設1997年1月12日(重賞格付け)
2008年の情報
距離ダート1200m
格付けGIII[1]
賞金1着賞金3900万円[1]
出走条件サラブレッド系4歳以上(国際)(指定)[1]
負担重量ハンデキャップ[1]
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概要

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1983年までは5歳(現4歳)以上牝馬限定の中山競馬場の芝1600mのオープン特別、1984年から1986年までは5歳(現4歳)以上牝馬限定の同競馬場のダート1200mの1300万下(1986年のみ1400万下)条件戦、1987年から1995年まで同競馬場のダート1800mのオープン特別、1996年東京競馬場のダート1600mのオープン特別として施行されていたガーネットステークスを1997年から重賞競走として新設し、重賞競走としての第1回は同じく中山競馬場のダート1200mで施行され、同様にGIIIに格付けされた。

創設年にGI競走に昇格したフェブラリーステークス根岸ステークスの前哨戦として、ダートの短距離を得意とする競走馬が出走していた。

2008年の出走資格は、サラ系4歳(旧5歳)以上のJRA所属の競走馬外国産馬含む)と、JRAに認定された地方所属の競走馬(4頭まで)及び外国調教馬(8頭まで)[1]

負担斤量条件は、ハンデキャップであった。

2008年の賞金は、1着3,900万円、2着1,600万円、3着980万円、4着590万円、5着390万円[1]

2008年に新設されたカペラステークスにその機能を引き継ぎ、2009年に廃止された。廃止後の2009年からはガーネットステークスと同じ中山競馬場のダート1200mで施行されていたジャニュアリーステークスがオープン特別の競走として施行されている(それまでは1600万下条件)。

歴史

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  • 1983年以前 中山競馬場の芝1600mの5歳(現4歳)以上の牝馬限定のオープン特別、ガーネットステークスとして施行。
  • 1984年
    • 1300万下条件特別に降格。
    • 施行距離をダート1200mに変更。
  • 1985年 1400万下条件特別に変更。 
  • 1987年
    • オープン特別に再昇格。
    • 出走条件を5歳(現4歳)以上の別定重量に変更。
    • 施行距離をダート1800mに変更。
  • 1989年 混合競走に指定。
  • 1996年 福島競馬場の改修工事の調整による振替開催により東京競馬場のダート1600mで施行。
  • 1997年
    • 指定競走に指定。
    • GIIIに昇格。
    • ダート競走格付け委員会にGIII(統一GIII)に格付け。
    • 負担条件がグレード別定重量に変更。
    • 施行距離をダート1200mに戻す。
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格が「5歳以上」から「4歳以上」に変更。
    • ビーマイナカヤマが史上初の連覇。
    • 鹿戸雄一騎手として史上初の連覇。
    • 高市圭二調教師として史上初の連覇。
  • 2002年
    • 東京競馬場の改修工事の調整による振替開催により東京競馬場のダート1200mで施行。
    • ブロードアピールがJRA史上初となる8(旧9)歳牝馬による重賞制覇。
  • 2003年 負担条件がハンデキャップに変更[2]
  • 2006年 混合競走から国際競走に変更。
  • 2007年 田中勝春が騎手として史上2人目の連覇。
  • 2008年 この年をもって廃止。競走機能はカペラステークスに引き継がれる。
  • 2009年 1600万下条件で施行されていたジャニュアリーステークスが当レースと同じ条件で施行され、事実上当レースの機能をカペラステークスと共に引き継いだ。

歴代優勝馬

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重賞格付け以前

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施行日優勝馬性齢タイム優勝騎手管理調教師馬主クラス
1982年1月6日コンパニオン牝51:36.3中島啓之奥平真治塩入満男牝・オープン特別
1983年1月9日タケノハッピー牝61:36.5伊藤正徳尾形充弘大沢良丈牝・オープン特別
1984年1月15日ミホノヒーロー牝41:11.6平目孝志二本柳一馬菅井嘉郎牝・1300万条件
1985年1月13日ノーザンキーラー牝51:11.9安田富男松永勇常本梢隆牝・1400万条件
1986年1月12日ミスアミット牝51:10.4増沢末夫尾形盛次藤田美屋野牝・1400万条件
1987年1月18日マキノハタ牝51:52.7根本康広橋本輝雄橋本一夫オープン特別
1988年1月9日シャコーミキスキー牝61:50.5田村正光矢野照正(株)シャコーオープン特別
1989年1月13日タイガールイス牡61:51.5岡部幸雄阿部新生穴澤正オープン特別
1990年1月6日カリブソング牡41:52.7柴田政人加藤修甫(株)荻伏牧場レーシング・クラブオープン特別
1991年1月7日タケデンマンゲツ牡51:51.7増沢末夫元石孝昭武市伝一オープン特別
1992年1月11日ブリザード牡41:51.3根本康広橋本輝雄高津文博オープン特別
1993年1月6日ミスタートウジン牡71:52.3的場均福島信晴藤立啓一オープン特別
1994年1月6日ダイカツジョンヌ牝61:52.8鹿戸雄一相川勝敏加藤豊三オープン特別
1995年1月7日ダンディテシオ牡61:50.2加藤和宏久恒久夫飯島和吉オープン特別
1996年1月6日タイキパイソン51:37.1岡部幸雄藤沢和雄(有)大樹ファームオープン特別

重賞格付け以後

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回数施行日優勝馬性齢タイム優勝騎手管理調教師馬主
第1回1997年1月12日ストーンステッパー牡41:10.8熊沢重文目野哲也小川勲
第2回1998年1月10日スーパーナカヤマ牡41:09.1武豊小西一男(株)信和商会
第3回1999年1月10日ワシントンカラー牡51:10.3柴田善臣松山康久(株)テンジン
第4回2000年1月9日ビーマイナカヤマ牡61:10.2鹿戸雄一高市圭二(有)中山牧場
第5回2001年1月7日ビーマイナカヤマ牡71:09.5鹿戸雄一高市圭二(有)中山牧場
第6回2002年1月6日ブロードアピール牝81:10.3武豊松田国英金子真人
第7回2003年1月12日ニホンピロサート牡51:10.5横山典弘目野哲也小林百太郎
第8回2004年1月11日マイネルセレクト牡51:10.9武豊中村均(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第9回2005年1月9日メイショウボーラー牡41:10.2福永祐一白井寿昭松本好雄
第10回2006年1月8日リミットレスビッド牡71:10.5田中勝春加用正(株)社台レースホース
第11回2007年1月7日スリーアベニュー牡51:10.0田中勝春小野幸治永井商事(株)
第12回2008年1月13日タイセイアトム牡51:10.4吉田豊矢作芳人田中成奉

出典

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  1. ^ a b c d e f 第1回中山競馬成績集計表(平成20年1月5日~1月27日 8日間)” (PDF). 日本中央競馬会. pp. 57-58. 2015年5月4日閲覧。
  2. ^ ダートグレード競走年間予定”. 地方競馬全国協会. 2003年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月18日閲覧。
  • 各回競走結果の出典
    • (1997年-2005年)『中央競馬全重賞競走成績集【古馬関東編】』日本中央競馬会、2006年、91-110頁。 
    • JRA年度別全成績
      • 2008年” (PDF). pp. 57-59. 2014年9月1日閲覧。(索引番号:00047)
      • 2007年” (PDF). pp. 30-32. 2014年9月1日閲覧。(索引番号:00023)
      • 2006年” (PDF). pp. 43-44. 2014年9月1日閲覧。(索引番号:00035)
      • 2005年” (PDF). pp. 43-44. 2014年9月1日閲覧。(索引番号:00035)
      • 2004年” (PDF). pp. 45-46. 2014年9月1日閲覧。(索引番号:00035)
      • 2003年” (PDF). pp. 58-59. 2014年9月1日閲覧。(索引番号:00047)
      • 2002年” (PDF). pp. 31-32. 2014年9月1日閲覧。(索引番号:00023)
    • (2001年) 平成13年度重賞競走成績. 日本中央競馬会. (2001). pp. 3-4(索引番号:00035) 
    • (2000年) 平成12年度重賞競走成績. 日本中央競馬会. (2000). pp. 3-4(索引番号:00047) 
    • 1982年 - 「新馬・特別レース勝馬一覧(1回中山・1回京都)」『優駿』1982年3月号、日本中央競馬会、108頁
    • 1983年 - 「新馬・特別レース勝馬一覧」『優駿』1983年3月号、日本中央競馬会、134頁
    • 1984年 - 「新馬・特別レース勝馬一覧」『優駿』1984年3月号、日本中央競馬会、148頁
    • 1985年 - 「新馬・特別レース勝馬一覧」『優駿』1985年3月号、日本中央競馬会、144頁
    • 1986年 - 1999年 JBISサーチ 2015年5月4日閲覧

関連項目

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