セス・カリー

アメリカのバスケットボール選手 (1990 - )

セス・アドハム・カリーSeth Adham Curry, 1990年8月23日 [1] - )は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州シャーロット出身のプロバスケットボール選手。NBAシャーロット・ホーネッツに所属している。父は元NBA選手のデル・カリーゴールデンステート・ウォリアーズに所属し、2度のシーズンMVPに輝いたステフィン・カリーは実兄である。また、バスケットボール指導者のドック・リバースは義父にあたる。

セス・カリー
Seth Curry
ダラス・マーベリックスでのカリー
(2020年)
シャーロット・ホーネッツ  No.30
ポジションSG / PG
所属リーグNBA
基本情報
国籍アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1990-08-20) 1990年8月20日(33歳)
出身地ノースカロライナ州シャーロット
身長185cm (6 ft 1 in)
体重84kg (185 lb)
キャリア情報
高校シャーロット・クリスチャン・スクール英語版
大学リバティ大学
デューク大学
NBAドラフト2013年 / ドラフト外
プロ選手期間2013年–現在
経歴
2013–2014サンタクルーズ・ウォリアーズ
2013–2014メンフィス・グリズリーズ
2014クリーブランド・キャバリアーズ
2014–2015エリー・ベイホークス
2015フェニックス・サンズ
2015–2016サクラメント・キングス
20162018ダラス・マーベリックス
2018–2019ポートランド・トレイルブレイザーズ
2019–2020ダラス・マーベリックス
20202022フィラデルフィア・76ers
20222023ブルックリン・ネッツ
2023–2024ダラス・マーベリックス
2024シャーロット・ホーネッツ
受賞歴
  • NBADリーグオールスター (2014, 2015)
  • オールNBADリーグ・ファーストチーム (2015)
  • オールNBADリーグ・サードチーム (2014)
  • NBADリーグオールルーキー・ファーストチーム (2014)
  • オールアメリカン・セカンドチーム– SN (2013)
  • オールACCファーストチーム (2013)
  • オールACCサードチーム (2012)
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

経歴

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兄のステフィンが通っていたシャーロットのシャーロット・クリスティアン高校を卒業したセス・カリーは、バージニア州リバティ大学に進学するも、より高いレベルでのプレーを目指す為に2009年に地元のデューク大学に転校。最終学年の2012-13シーズンは平均得点17.7点を記録するも、2013年のNBAドラフトでは、どのチームからも指名を受けることが出来ず、秋のシーズンキャンプにステフィンが所属するゴールデンステート・ウォリアーズのキャンプに参加するも、開幕前に解雇され、サンタクルーズ・ウォリアーズに送られることに。シーズン途中にメンフィス・グリズリーズクリーブランド・キャバリアーズから10日間契約を結ぶなどして、念願のNBAデビューを果たすも、数試合出場しただけで解雇されてしまう。

2014-15シーズンの開幕前も、オーランド・マジックのキャンプに参加するも解雇され、エリー・ベイホークスでプレーするなど、NBAのスーパースターへと駆け上がるステフィンを横目に、セスは苦しいプロ生活を送っていた。

サクラメント・キングス

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2015-2016シーズン

そんなセスに転機が訪れたのは、2015年のNBAサマーリーグ[2][3]ニューオーリンズ・ペリカンズの一員として参加したセスは、ラスベガスで開催されたリーグで平均24.4得点を記録し得点王に輝くなど、一躍注目株になる。ペリカンズをはじめ多くのチームが獲得に乗り出す中、セスは7月22日にサクラメント・キングスが提示した2年200万ドルの契約に合意[4]。シーズン終盤から出場機会が増え、2016年4月9日のオクラホマシティ・サンダー戦では、自己最多の6本の3ポイントシュートを含む20得点を記録し、スリープ・トレイン・アリーナでの最終試合の勝利に貢献した[5]。7月3日、キングスはカリーに対するクオリファイング・オファー取り下げ、完全FAにしたことを発表[6]

ダラス・マーベリックス

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2016年7月4日、ダラス・マーベリックスと2年600万で契約した[7]

2016-2017シーズン

2017年1月29日のサンアントニオ・スパーズ戦では、自己最高の24得点10リバウンドを記録し、敵地AT&Tセンターでの6年振りの勝利に貢献した[8][9]。最終的に70試合に出場、MPG29.0、FG%.481、3P%.425、PPG12.8の成績を残した[10]

2017-2018シーズン

2017年10月7日、左脛骨にストレス反応が見られ、無期限欠場となった[11]。2018年2月6日、左腓骨の手術が必要と診断されシーズン全休が発表された[12]

ポートランド・トレイルブレイザーズ

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ポートランド・トレイルブレイザーズでのカリー (2019年)

2018年7月6日、ポートランド・トレイルブレイザーズと2年契約を結んだ[13][14]

2018-2019シーズン

2018-19シーズンは自身初のプレーオフに出場し、カンファレンスファイナルではゴールデンステート・ウォリアーズの兄・ステフィンと史上初となる兄弟対決となったが、0勝4敗のスウィープで敗れた[15]

ダラス・マーベリックス

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古巣であるダラス・マーベリックスと4年3200万ドル(約34億5600万円)の契約に合意した[16]

フィラデルフィア・76ers

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2020年11月18日にジョシュ・リチャードソンとドラフト指名のタイラー・ベイの交渉権とのトレードで、フィラデルフィア・76ersへ移籍した[17]

ブルックリン・ネッツ

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2022年2月10日にジェームズ・ハーデンポール・ミルサップとのトレードで、ベン・シモンズアンドレ・ドラモンドと複数のドラフト1巡目指名権と共にブルックリン・ネッツへ移籍した[18]

2度目のマーベリックス復帰

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2023年7月14日に古巣のマーベリックスと2年契約を結んだ[19]

シャーロット・ホーネッツ

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2024年2月8日にP・J・ワシントンとのトレードで、グラント・ウィリアムズ、2027年のドラフト1巡目指名権と共に父が所属していたシャーロット・ホーネッツへ移籍した[20]

個人成績

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略称説明
  GP出場試合数  GS 先発出場試合数 MPG 平均出場時間
 FG% フィールドゴール成功率 3P% スリーポイント成功率 FT% フリースロー成功率
 RPG 平均リバウンド APG 平均アシスト SPG 平均スティール
 BPG 平均ブロック PPG 平均得点 太字 キャリアハイ

レギュラーシーズン

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シーズンチームGPGSMPGFG%3P%FT%RPGAPGSPGBPGPPG
2013–14MEM104.0---------.0.0.0.0.0
CLE109.0.3331.000---1.0.02.0.03.0
2013-14計206.5.3331.000---.5.01.0.01.5
2014–15PHX204.0.000.000---1.0.5.0.0.0
2015–16SAC44915.7.455.450.8331.41.5.5.16.8
2016–17DAL704229.0.481.425.8502.62.71.1.112.8
2017–18
負傷により全休
2018–19POR74218.9.456.450.8461.6.9.5.27.9
2019–20DAL642524.6.495.452.8252.31.9.6.112.4
2020–21PHI575728.7.467.450.8962.42.7.8.112.5
2021–22454534.8.485.400.8773.44.0.8.215.0
BKN191929.9.493.468.8572.62.6.9.214.9
2021-22計646433.3.487.422.8723.13.6.8.215.0
2022–2361719.9.463.405.9271.61.6.6.19.2
2023–24DAL36312.7.372.363.8951.4.8.5.14.3
CHA8119.9.441.321.9172.01.8.6.49.0
2023-24計44414.0.392.352.9031.51.0.5.15.1
通算:11年48221023.5.471.431.8642.12.0.7.110.4

プレーオフ

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シーズンチームGPGSMPGFG%3P%FT%RPGAPGSPGBPGPPG
2019POR16020.4.366.404.8181.6.8.8.35.6
2020DAL6028.8.585.4761.0001.81.31.0.012.8
2021PHI121231.8.578.506.7892.32.3.8.318.8
2022BKN4433.0.564.522.6672.53.0.3.814.5
20233019.3.526.333.6671.02.0.0.08.3
出場:5回411626.1.524.468.8051.91.6.7.211.6

脚注

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  1. ^ https://www.nba.com/player/203552/seth_curry
  2. ^ New Orleans Pelicans summer roster includes four players with official NBA experience
  3. ^ Summer stars: Seth Curry among standouts in Summer League
  4. ^ Kings Sign Quincy Acy, Seth Curry and Duje Dukan
  5. ^ Gay's free throws lift Kings over Thunder in arena finale
  6. ^ Kings will rescind qualifying offer on Seth Curry
  7. ^ Seth Curry will sign a two-year, $6 million deal with Mavericks
  8. ^ Seth Curry Scores Career High 24 Points in Mavs win to Spurs
  9. ^ セス・カリーがゲーム最多に並ぶ24得点の活躍、マブスが6年ぶりに敵地でスパーズに勝利 NBA JAPAN
  10. ^ Seth Curry Stats | Basketball-Reference.com
  11. ^ MacMahon, Tim (2017年10月7日). “Seth Curry out indefinitely with stress reaction in left tibia”. ESPN.com. 2017年10月7日閲覧。
  12. ^ Wojnarowski, Adrian (2018年2月6日). “Seth Curry to have season-ending surgery on tibia”. ESPN.com. 2018年2月6日閲覧。
  13. ^ Trail Blazers Sign Guard Seth Curry”. nba.com (2018年7月6日). 2018年7月6日閲覧。
  14. ^ Reports: Seth Curry reaches agreement with Portland Trail Blazers”. nba.com (2018年7月2日). 2018年7月2日閲覧。
  15. ^ 史上初の兄弟対決は兄ステフに軍配、カリー夫妻は「楽しいものではなかった」”. バスケット・カウント (2019年5月22日). 2019年5月28日閲覧。
  16. ^ Mavericks sign guard Seth Curry”. mavs.com (2019年7月10日). 2019年7月10日閲覧。
  17. ^ Team Acquires Seth Curry”. Philadelphia 76ers (2020年11月18日). 2021年11月15日閲覧。
  18. ^ Brooklyn Nets Acquire Ben Simmons, Seth Curry, and Andre Drummond”. www.nba.com. 2022年2月11日閲覧。
  19. ^ OFFICIAL: Mavs Sign Seth Curry to 2-Year Contract; What's Next?”. si.com (2023年7月14日). 2024年2月9日閲覧。
  20. ^ Mavs busy at deadline” (英語). The Official Home of the Dallas Mavericks (2024年2月9日). 2024年2月9日閲覧。

外部リンク

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