セバスチャン・グロジャン

セバスチャン・ルネ・グロジャンSébastien René Grosjean, 1978年5月29日 - )は、フランスマルセイユ出身の男子プロテニス選手。シングルス自己最高ランキングは4位(2002年10月)。ATPツアーでシングルス4勝、ダブルス5勝を挙げた。身長175cm、体重72kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

セバスチャン・グロジャン
Sébastien Grosjean
セバスチャン・グロジャン
基本情報
フルネームSébastien René Grosjean
国籍フランスの旗 フランス
出身地同・マルセイユ
生年月日 (1978-05-29) 1978年5月29日(46歳)
身長175cm
体重73kg
利き手
バックハンド両手打ち
ツアー経歴
デビュー年1996年
引退年2010年
ツアー通算9勝
シングルス4勝
ダブルス5勝
生涯通算成績423勝347敗
シングルス341勝247敗
ダブルス82勝100敗
生涯獲得賞金$8,131,803
4大大会最高成績・シングルス
全豪ベスト4(2001)
全仏ベスト4(2001)
全英ベスト4(2003・04)
全米3回戦(2000・05)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪3回戦(2001)
全仏1回戦(1996-2000・07-09)
全英出場なし
全米2回戦(2002)
キャリア自己最高ランキング
シングルス4位(2002年10月28日)
ダブルス52位(2004年4月12日)

選手経歴

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1996年にプロ入り。ジュニア時代には1996年全仏オープンジュニアダブルスで優勝している。1997年全仏オープンで主催者推薦選手として4大大会に初出場した。

1998年ウィンブルドン選手権で予選を勝ち上がり、本戦の4回戦でピート・サンプラスに挑戦した。2000年6月にノッティンガム・オープンでツアー初優勝した。

2001年全豪オープン全仏オープンの2大会連続で、4大大会の準決勝に進出した。全豪オープンの準決勝では同じフランスアルノー・クレマンに7-5, 6-2, 6-7, 5-7, 2-6の逆転負けを喫した。この試合ではグロジャンが2セット先行後、第3セットのタイブレークを取れば決勝進出が目前に見えた段階で、クレマンが反撃を開始し、第4,5セットを奪う展開の試合だった。全仏オープンでは地元の声援を背負いながらも、準決勝でアレックス・コレチャに6-7, 4-6, 4-6のストレートで敗れた。パリ・マスターズの決勝でエフゲニー・カフェルニコフを7–6(3), 6–1, 6–7(5), 6–4で破り初めてのマスターズのタイトルを獲得。最終戦のテニス・マスターズ・カップでは決勝でレイトン・ヒューイットに3–6, 3–6, 4–6で敗れ準優勝。オーストラリアとのデビスカップ決勝にも出場し、グロジャンはレイトン・ヒューイットパトリック・ラフターに敗れたが他の3試合を制し、フランスは3勝2敗で優勝した。

ウィンブルドン選手権では、グロジャンは2003年2004年の2年連続で準決勝に進出した。ウィンブルドンの前哨戦であるクイーンズクラブ選手権でも2003年2004年と2年連続の準優勝があり、芝を得意にした。オリンピックのフランス代表選手としても、2004年アテネ五輪で男子シングルスの準々決勝に進んだ。

2003年ジャパン・オープン・テニス選手権に出場した時は、決勝でライナー・シュットラーに6-7, 2-6で敗れて準優勝に終わっている。

2007年10月、地元フランスのリヨン・グランプリで単複優勝を果たした。シングルス決勝ではマルク・ジケルを破って5年ぶりのタイトルを獲得し、ダブルスではジョー=ウィルフリード・ツォンガと組んで優勝した。この優勝が最後の優勝になった。

グロジャンは2010年に32歳で現役を引退した。現在はリシャール・ガスケのコーチをしている。

ATPツアー決勝進出結果

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シングルス: 13回 (4勝9敗)

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大会グレード
グランドスラム (0–0)
テニス・マスターズ・カップ (0–1)
ATPマスターズシリーズ (1–1)
ATPインターナショナルシリーズ・ゴールド (0–0)
ATPインターナショナルシリーズ (3–7)
サーフェス別タイトル
ハード (1–4)
クレー (0–3)
芝 (1–2)
カーペット (2–0)
結果No.決勝日大会サーフェス対戦相手スコア
準優勝1.1999年3月29日 マイアミハード リカルト・クライチェク6-4, 1-6, 2-6, 5-7
準優勝2.1999年5月3日 アトランタクレー ステファン・コウベック1-6, 2-6
準優勝3.2000年4月17日 カサブランカクレー フェルナンド・ビセンテ4-6, 6-4, 6-7(3-7)
優勝1.2000年6月25日 ノッティンガム バイロン・ブラック7-6(9-7), 6-3
準優勝4.2001年2月19日 マルセイユハード (室内) エフゲニー・カフェルニコフ6-7(5-7), 2-6
優勝2.2001年11月4日 パリカーペット (室内) エフゲニー・カフェルニコフ7-6(7-3), 6-1, 6-7(5-7), 6-4
準優勝5.2001年11月12日 シドニーハード (室内) レイトン・ヒューイット3-6, 3-6, 4-6
優勝3.2002年10月28日 サンクトペテルブルクハード (室内) ミハイル・ユージニー7-5, 6-4
準優勝6.2003年6月16日 ロンドン アンディ・ロディック3-6, 3-6
準優勝7.2003年10月5日 東京ハード ライナー・シュットラー6-7(5-7), 2-6
準優勝8.2004年6月14日 ロンドン アンディ・ロディック6-7(4-7), 4-6
準優勝9.2005年4月24日 ヒューストンクレー アンディ・ロディック2-6, 2-6
優勝4.2007年10月28日 リヨンカーペット (室内) マルク・ジケル7-6(7-5), 6-4

ダブルス: 7回 (5勝2敗)

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結果No.決勝日大会サーフェスパートナー対戦相手スコア
優勝1.2000年4月16日 カサブランカクレー アルノー・クレマン ラルス・ブルクスミュラー
アンドリュー・ペインター
7-6(7-4), 6-2
準優勝1.2001年10月14日 リヨンカーペット (室内) アルノー・クレマン ダニエル・ネスター
ネナド・ジモニッチ
1-6, 2-6
優勝2.2002年7月22日 ロサンゼルスハード ニコラス・キーファー ジャスティン・ギメルストブ
ミカエル・ロドラ
6-4, 6-4
優勝3.2003年2月10日 マルセイユハード
(室内)
ファブリス・サントロ トマーシュ・ツィブレツ
パベル・ビズネル
6-1, 6-4
優勝4.2004年3月21日 インディアンウェルズハード アルノー・クレマン ウェイン・ブラック
ケビン・ウリエット
6-3, 4-6, 7-5
優勝5.2007年10月28日 リヨンカーペット (室内) ジョー=ウィルフリード・ツォンガ ルカシュ・クボット
ロブロ・ゾブコ
6-4, 6-3
準優勝2.2009年10月31日 リヨンハード
(室内)
アルノー・クレマン ジュリアン・ベネトー
ニコラ・マユ
4-6, 6-7(6-8)

4大大会シングルス成績

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略語の説明
 W  F SFQF#RRRQ#LQ A Z#PO G  S  B NMS P NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会19971998199920002001200220032004200520062007200820092010通算成績
全豪オープンALQ1R3RSF2RQFQF2RQF3R3RA1R25–11
全仏オープン1R1R3R3RSFQF2R2R4R2R1RAAA19–11
ウィンブルドンLQ4R3R1R3RASFSFQF3R2R2RAA25–10
全米オープンLQ1R1R3R1R2R1R2R3R2R3R1RAA9–11

外部リンク

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