ティタノフォネウス
ティタノフォネウス(学名:Titanophoneus)は、ロシア連邦から化石が産出している、ディノケファルス類に属する絶滅した獣弓類の属[1]。全長は3.5メートルと推定され、当時における大型の捕食動物だった[1]。頭蓋骨は頑強で、門歯と犬歯が発達しており、門歯の噛み合わせによって獲物の肉を千切り取ることが可能であった[1]。体は細く、全長の約半分を尾が占め、四肢は長い[1]。
ティタノフォネウス |
---|
![]() Titanophoneus potensの復元骨格 |
地質時代 |
古生代後期ペルム紀グアダルピアン世 |
分類 |
学名 |
Titanophoneus Reisz, 1972 |
シノニム |
|
種 |
タイプ種はTitanophoneus potensで、第二の種Titanophoneus adamanteusと共にティタノフォネウス属を構成する[2]。他に命名されていた‘Titanophoneus’ rugosusはアンテオサウルス属の種と見なされ、またDoliosauriscus yanshinoviはT. potensのジュニアシノニムと見られている[2]。ディノケファルス類の中では初期の属であり[1]、2011年の系統解析ではアンテオサウルスやシノフォネウスと共にアンテオサウルス亜科に位置付けられている[2]。
ギャラリー
編集- ウレモサウルスを捕食するT. potensの復元図
- 2頭の T. potensの復元図
- 幼体の骨格標本
- T. adamanteusの復元図
- ヒトとT. potensの大きさ比較