ティム・コレト

日本のフィギュアスケート選手

小松原 尊(こまつばら たける、1991年〈平成3年〉6月17日 - )は、アメリカ合衆国出身、日本男性フィギュアスケート選手(アイスダンス)。パートナーは妻の小松原美里ティア・ラーベミン・ユラ。旧名、ティム・コレトTimothy "Tim" Koleto)。マネジメント会社はAlmost Japanese

小松原 尊
Takeru Komatsubara
フィギュアスケート選手
2018年ロステレコム杯での
コレト(右)と小松原美里(左)
生誕 (1991-06-17) 1991年6月17日(33歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国モンタナ州カリスペル
身長187 cm
選手情報
代表国日本の旗 日本
パートナー小松原美里
コーチマリー=フランス・デュブレイユ
パトリス・ローゾン
ロマン・アグノエル
パスカル・デニス
所属クラブ倉敷FSC、Almost Japanese
練習拠点岡山県
開始1998
ISUサイトバイオグラフィ
ISUパーソナルベストスコア
ダンス182.702024 四大陸選手権
RD71.292024 四大陸選手権
FD111.412024 四大陸選手権
大会成績
国際スケート連盟認定大会1位2位3位
オリンピック(団体戦)010
合計数010
国内大会1位2位3位
韓国選手権100
全日本選手権521

人物

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2017年1月23日にパートナーの小松原美里と結婚した[1]

2020年(令和2年)11月19日に日本国籍を取得し、官報に告示された[2]。日本帰化後の姓名は小松原尊(こまつばら たける)となる[3]

経歴

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シングルスケーターとしてキャリアをスタートさせ、2010年と2011年にノービスクラスで2012年にジュニアクラスで全米選手権に出場。

2013年4月にアイスダンスに転向し、ミン・ユラとカップルを結成。韓国所属のシニアのカップルが誕生するのは7年ぶりの事である[4]。2013-2014シーズン、ウクライナオープンで大会デビューを飾り9位。2014年10月、ミンとのカップルを解散した。

2015年5月10日、新たにティア・ラーベとカップルを結成し所属をノルウェーに移した。ノルウェー所属のアイスダンスカップルは、これが初めてとなる。

2015-2016シーズン、ボルボオープンカップで銅メダルを獲得。のちにラーベからeメールで病気による欧州選手権欠場とカップルの解消を通知された[5]。2016年5月、小松原美里とカップルを結成し、日本所属で競技を行うことが発表された。

2017-2018シーズン終了後、コーチをマリー=フランス・デュブレイユパトリス・ローゾンロマン・アグノエルに変更し、練習拠点をカナダモントリオールに練習拠点を移した[6]

2018-19シーズンではチャレンジャーシリーズのアジアンオープントロフィーで銅メダル。続く同シリーズ戦でのUSインターナショナルクラシックでも銅メダルを獲得している。グランプリシリーズはロシア開催のロステレコムカップ、日本開催のNHK杯に出場し、グランプリシリーズ二戦出場は初。全日本選手権では初優勝を果たし、四大陸選手権と世界選手権代表に選出される。しかし、自国開催の世界選手権では0.1ポイント以下の差でFD進出はならなかった。シーズン最終戦の世界国別対抗戦では宇野昌磨田中刑事紀平梨花坂本花織三浦璃来市橋翔哉、小松原美里と出場し銀メダルを獲得した。

2019-20シーズンはリハビリテーションのため棄権することもあったが、12月に行われた全日本選手権では二連覇を果たす。

2021-22シーズンは全日本選手権を制し、北京オリンピック代表に選出。

主な戦績

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2016-2017シーズン以降

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大会/年2016
-17
2017
-18
2018
-19
2019
-20
2020
-21
2021
-22
2022
-23
2023
-24
国際大会
冬季オリンピック22
世界選手権21中止[7]1918
四大陸選手権1091178
GP NHK杯108WD[8]1799
GPロステレコム杯8
GP中国杯10
GPスケートカナダ7
GPスケートアメリカ6
CSアジアフィギュア杯39
CS USクラシック37
CSロンバルディア杯8
CSオータムクラシックWD[9]
チャレンジカップ4
ネスレ杯4
国内大会
全日本選手権32111121
団体戦
冬季オリンピック3
(団体)
国別対抗戦2
(団体)
3
(団体)

2015-2016シーズンまで

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大会/年2013
-14
2014
-15
2015
-16
国際大会
四大陸選手権10
CSネーベルホルン杯8
CSワルシャワ杯8
アンドラオープン8
ボルボオープン3
ニース杯5
ババリアンオープン10
ウクライナオープン9
国内大会
韓国選手権1

詳細

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2023-2024 シーズン
開催日大会名RDFD結果
2024年3月18日 - 24日2024年世界フィギュアスケート選手権モントリオール20
66.92
17
106.98
18
173.90
2024年1月30日 - 2月4日2024年四大陸フィギュアスケート選手権上海6
71.29
8
111.41
8
182.70
2023年12月20日 - 24日第92回全日本フィギュアスケート選手権長野2
70.89
2
107.50
1
178.39
2023年11月24日 - 26日ISUグランプリシリーズNHK杯門真9
64.12
8
103.49
9
167.61
2022-2023 シーズン
開催日大会名RDFD結果
2023年2月23日 - 26日チャレンジカップ 2023ティルブルフ4
68.78
5
97.92
4
166.70
2023年2月7日 - 12日2023年四大陸フィギュアスケート選手権コロラドスプリングス6
66.72
8
98.99
7
165.71
2022年12月21日 - 25日第91回全日本フィギュアスケート選手権門真2
69.96
2
105.14
2
175.10
2022年11月18日 - 20日ISUグランプリシリーズ NHK杯札幌8
66.65
9
97.65
9
164.30
2022年10月28日 - 30日ISUグランプリシリーズ スケートカナダミシサガ7
68.88
7
97.18
7
166.06
2022年9月12日 - 16日ISUチャレンジャーシリーズ USインターナショナルクラシックレークプラシッド7
60.38
7
95.56
7
155.94
2021-2022 シーズン
開催日大会名RDFD結果
2022年2月4日 - 20日北京オリンピック北京22
65.41
-22
65.41
2022年2月4日 - 20日北京オリンピック(団体戦)(北京7
66.54
5
98.66
3
(団体)
2021年12月22日 - 26日第90回全日本フィギュアスケート選手権さいたま1
68.16
2
110.01
1
178.17
2021年11月12日 - 14日ISUグランプリシリーズ NHK杯東京7
68.13
7
104.07
7
172.20
2021年10月22日 - 24日ISUグランプリシリーズ スケートアメリカラスベガス7
63.56
6
100.76
6
164.32
2020-2021 シーズン
開催日大会名RDFD結果
2021年4月15日 - 18日2021年世界フィギュアスケート国別対抗戦大阪5
66.42
5
100.82
3
団体
(167.24)
2021年3月22日 - 28日2021年世界フィギュアスケート選手権ストックホルム18
68.02
20
99.79
19
167.81
2020年12月24日 - 27日第89回全日本フィギュアスケート選手権長野1
71.74
1
103.49
1
175.23
2020年11月27日 - 29日2020年NHK杯国際フィギュアスケート競技大会門真1
70.76
1
108.29
1
179.05
2019-2020 シーズン
開催日大会名RDFD結果
2020年3月16日 - 22日2020年世界フィギュアスケート選手権モントリオール 
 
 
 
 
中止
2020年2月4日 - 9日2020年四大陸フィギュアスケート選手権ソウル11
61.45
10
95.75
11
157.20
2019年12月19日 - 22日第88回全日本フィギュアスケート選手権東京1
63.79
1
99.52
1
163.31
2019年11月8日 - 10日ISUグランプリシリーズ 中国杯重慶10
56.60
10
88.75
10
145.35
2019年10月30日 - 11月3日ISUチャレンジャーシリーズ アジアフィギュア杯東莞9
55.39
9
86.70
9
142.09
2018-2019 シーズン
開催日大会名RDFD結果
2019年4月11日 - 14日2019年世界フィギュアスケート国別対抗戦福岡6
60.93
6
99.31
2
(団体)
160.94
2019年3月20日 - 24日2019年世界フィギュアスケート選手権さいたま21
60.98
-21
60.98
2019年2月5日 - 10日2019年四大陸フィギュアスケート選手権アナハイム9
54.94
9
94.20
9
149.14
2018年12月20日 - 24日第87回全日本フィギュアスケート選手権門真1
52.21
1
100.39
1
152.60
2018年11月16日 - 18日ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯モスクワ8
52.99
8
90.29
8
143.28
2018年11月9日 - 11日ISUグランプリシリーズ NHK杯広島9
59.40
8
94.87
8
154.27
2018年9月12日 - 16日ISUチャレンジャーシリーズ USインターナショナルクラシックソルトレイクシティ4
53.42
3
89.51
3
142.93
2018年8月1日 - 5日ISUチャレンジャーシリーズ アジアフィギュア杯バンコク3
61.28
2
93.47
3
154.75
2017-2018 シーズン
開催日大会名SDFD結果
2018年1月30日 - 2月3日2018年メンタートルン杯トルン4
58.90
4
88.96
4
147.86
2018年1月22日 - 28日2018年四大陸フィギュアスケート選手権台北10
52.45
9
85.73
10
138.18
2017年12月21日 - 24日第86回全日本フィギュアスケート選手権調布2
56.65
2
92.82
2
149.47
2017年11月10日 - 12日ISUグランプリシリーズ NHK杯大阪10
53.83
10
78.58
10
132.41
2017年9月14日 - 17日ISUチャレンジャーシリーズ ロンバルディアトロフィーベルガモ9
49.80
6
78.48
8
128.28
2016-2017 シーズン
開催日大会名SDFD結果
2016年12月22日 - 25日第85回全日本フィギュアスケート選手権門真3
51.67
3
73.45
3
125.12
2015-2016 シーズン
開催日大会名SDFD結果
2015年11月26日 - 29日ISUチャレンジャーシリーズ ワルシャワ杯ワルシャワ8
42.66
8
65.14
8
107.80
2015年11月18日 - 22日2015年アンドラオープンカニーリョ6
47.63
8
61.31
8
108.94
2015年11月4日 - 8日2015年ボルボオープンカップリガ4
47.96
4
74.07
3
122.03
2014-2015 シーズン
開催日大会名SDFD結果
2014年10月15日 - 19日2014年ニース杯ニース6
40.04
4
68.84
5
108.88
2014年9月24日 - 27日ISUチャレンジャーシリーズ ネーベルホルン杯オーベルストドルフ8
40.10
8
63.36
8
103.46
2013-2014 シーズン
開催日大会名SDFD結果
2014年1月29日 - 2月2日2014年ババリアンオープンオーベルストドルフ10
44.53
10
65.68
10
110.21
2014年1月20日 - 25日2014年四大陸フィギュアスケート選手権台北8
45.12
10
66.11
10
111.23
2014年1月3日 - 5日韓国フィギュアスケート選手権高陽1
41.64
1
63.85
1
105.49
2013年12月18日 - 21日2013年ウクライナオープンキエフ8
41.26
10
63.43
9
104.69

プログラム使用曲

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シーズンRDFDEX
2023-2024ゴーストバスターズ
曲:レイ・パーカー・ジュニア
True
曲:スパンダー・バレエ
Loving You
曲:バーブラ・ストライサンド with パトリック・ウィルソン
Love Grows
曲:植松伸夫
桜流し
曲:宇多田ヒカル
2022-2023Loca (feat.Dizzee Rascal)
Hay Amores
La La La (Brazil 2014) (feat.Carlinhos Brown)
曲:シャキーラ
映画『フィフス・エレメント』より
狂乱の場
曲:ガエターノ・ドニゼッティ

The Diva Dance
曲:エリック・セラ

Crazy
Oops!…I Did It Again
曲:ブリトニー・スピアーズ
2021-2022Funk: Le Freak
Blues: What You Won't Do For Love
Disco: You Make Me Feel
振付:ロマン・アグノエル
映画『SAYURI』より
Sayuri’s Theme
Going to School
The Chairman’s Waltz
Sayuri’s Theme and End Credits
振付:マリー=フランス・デュブレイユ、片岡孝太郎、花柳榮輔
生まれ来る子供たちのために
曲:小田和正
2020-2021映画『ドリームガールズ』より
ブルース: Dreamgirls
スウィング:One Night Only
ディスコ: Jimmy Got Soul
作曲:ヘンリー・クリーガー
ある愛の歌
ボーカル:ミレイユ・マチュー
振付:マリー=フランス・デュブレイユ、ロマン・アグノエル
生まれ来る子供たちのために
曲:小田和正
2019-2020映画『ドリームガールズ』より
ブルース: Dreamgirls
スウィング:One Night Only
ディスコ: Jimmy Got Soul
作曲:ヘンリー・クリーガー
ミュージカル『ロード・オブ・ザ・ダンス』より
Cry of the Celts
Suil a Ruin
Lord of the Dance
作曲:ローナン・ハーディマン
2018-2019タンゴ:El Sol Sueno
作曲:ギドン・クレーメル
タンゴ:Sueno de Barrilete
作曲:スサーナ・リナルディ
振付:マリー=フランス・デュブレイユロマン・アグノエル
ある愛の歌
ボーカル:ミレイユ・マチュー
振付:マリー=フランス・デュブレイユ、ロマン・アグノエル
映画『君の名は。』より
三葉のテーマ
スパークル -movie ver.
曲:RADWIMPS
シーズンSDFDEX
2017-2018サルサ:Ahora Quien
ルンバ:Ahora Quien
サンバ:Samba do Brasil
振付:クリストファー・ディーン
映画『愛のイエントル』より
作曲:ミシェル・ルグラン
振付:クリストファー・ディーン
2016-2017[10]Mercy on Me
Candyman
曲:クリスティーナ・アギレラ
振付:クリストファー・ディーン
ノクターン/ボヘミアン・ラプソディ
作曲:フレディ・マーキュリー
演奏:ルチア・ミカレリィ
振付:クリストファー・ディーン
2015-2016バレエ『シンデレラ』より
作曲:セルゲイ・プロコフィエフ
ペール・ギュント
作曲:エドヴァルド・グリーグ
2014-2015[11]フラメンコ:Lucia
演奏:オスカー・ロペス
パソドブレ:マラゲーニャ
フラメンコFiesta Flamenca
演奏:モンティ・ケリー
振付:クリストファー・ディーン
映画『ベルヴィル・ランデブー』より
Belleville Rendez-Vous
Under the Bridge
Theme Bruno
作曲:ブノワ・シャレスト
Suzy
曲:Caravan Palace
振付:クリストファー・ディーン
2013-2014クイックステップ:Kap'n Kid
フォックストロット:Un mate in luca
ボーカル:ラファエル・グアラッツィ
振付:イーゴリ・シュピリバンド
ミュージカル『ノートルダム・ド・パリ』より
作曲:リシャール・コクシアント
振付:イーゴリ・シュピリバンド

受賞歴

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脚注

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  1. ^ 【フィギュアスケート】小松原美里&ティム・コレト 【前編】アイスダンスに転向するきっかけ
  2. ^ 『官報』第377号2頁 令和2年11月19日号
  3. ^ アイスダンスのティム・コレトが日本国籍取得「感謝の気持ちでいっぱい」 日本名は小松原尊”. スポーツ報知. 2020年11月19日閲覧。
  4. ^ The Inside Edge: Koleto ventures down new path
  5. ^ エティア・ラーベ&ティム・コレトのFacebookより
  6. ^ “Love Story” is not just a program for Misato Komatsubara/Tim Koleto (JPN)
  7. ^ ISU Statement - Definite cancellation of pending 2020 ISU Championships”. International Skating Union (2020年4月16日). 2020年10月21日閲覧。
  8. ^ 小松原、コレト組がNHK杯欠場 小松原が外傷性頸部症候群発症”. 2019年11月18日閲覧。
  9. ^ @miichan728 (2019年9月6日). "ご報告". X(旧Twitter)より2019年10月3日閲覧
  10. ^ Танцам в Японии... быть?
  11. ^ The Inside Edge: Skaters debut new programs
  12. ^ 北京五輪メダル獲得に貢献 フィギュア団体・小松原組に市民栄誉章を贈呈 岡山・備前市 | KSBニュース | KSB瀬戸内海放送”. KSB. 2022年5月2日閲覧。
  13. ^ 【臨時】岡山市人見絹枝スポーツ顕彰表彰式(令和4年4月15日実施・アイスダンス小松原美里選手・小松原尊選手)”. 岡山市. 2022年5月2日閲覧。
  14. ^ 小松原美里選手、小松原尊選手に県民栄誉賞を授与しました - 岡山県ホームページ(総務学事課)”. www.pref.okayama.jp. 2022年5月2日閲覧。
  15. ^ 第19回マルセンスポーツ・文化賞表彰式を開催 | 公益財団法人マルセンスポーツ・文化振興財団”. www.marusen-zaidan.or.jp. 2023年1月25日閲覧。
  16. ^ 第56回テレビ朝日ビッグスポーツ賞 受賞者”. テレビ朝日. 2023年12月14日閲覧。

参考文献

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