株式会社フェリシモ: FELISSIMO CORPORATION)は、兵庫県神戸市中央区に本社を持つ大手通信販売会社。1965年創業。

株式会社フェリシモ
FELISSIMO CORPORATION
stage Felissimo
stage Felissimo
種類株式会社
市場情報
東証スタンダード 3396
2006年2月8日上場
略称フェリシモ
本社所在地650-0035
兵庫県神戸市中央区浪花町59
設立2002年8月1日(創立1965年5月)
業種小売業
法人番号4140001022298 ウィキデータを編集
事業内容カタログ通信販売
代表者矢崎和彦代表取締役社長)
資本金18億68百万円(2017年2月)
売上高単体309億円、連結309億円
(2017年2月期)
純資産単体151億円、連結148億円
(2017年2月)
総資産単体290億円、連結290億円
(2017年2月)
従業員数単体386人、連結386人
(2017年2月)
決算期2月末日
主要株主(株)目神山事務所 7.99%
日本トラスティ・サービス信託銀行(株)(信託口) 3.59%
矢崎和彦 2.97%
(2017年2月)
主要子会社グループ会社の項目を参照
外部リンクwww.felissimo.co.jp
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エスパスフェリシモ・フェリシモホール(神戸市須磨区)

主に自社開発による通信販売業務を行っている。開発商品はファッション、生活雑貨ホビー商品、美容関連商品、食品などがある。

沿革

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  • 1965年 5月 株式会社ハイセンスとして大阪で設立。
  • 1977年 3月 カタログ『HI-SENSE COLLECTION』を創刊。
  • 1978年 -- カタログ『はいせんす絵本』創刊。
  • 1985年 -- 『ふらんす絵本』創刊。
  • 1987年 -- 『はいせんす絵本』の書店販売開始。
  • 1989年12月 商号を株式会社フェリシモに変更。
  • 1990年 -- 『フェリシモ森基金』設立。
  • 1995年 9月 神戸に本社を移転する。
  • 1997年 -- 『フェリシモ文学賞』設立。
  • 1998年 -- 神戸市須磨区に受注物流センター「エスパスフェリシモ」、および多目的ホール「エスパスフェリシモホール」開設。
  • 2002年 8月1日 現「株式会社フェリシモ」分割設立。
  • 2004年 2月1日 現「株式会社フェリシモ」が、分割元の株式会社フェリシモ(旧株式会社ハイセンス)を吸収合併。
  • 2004年 5月 上海に物流センター「エスパスフェリシモ上海」を開設
  • 2006年 2月8日 東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 2007年 2月1日 東京証券取引所市場第一部に指定。
  • 2009年 9月 中国・上海物流センター「エスパスフェリシモ上海」第2棟を開設
  • 2014年 7月 LINE MALLにてフェリシモ物流と連携した「LINE配送」開始[1]
  • 2017年 5月8日 西日本旅客鉄道(JR西日本)との事業提携により新サイト『EVERYTHING FROM.JP』を開設[2]

事業所

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  • 東京オフィス
    • 東京都渋谷区神宮前1-11-11
  • エスパスフェリシモ
    • 神戸市須磨区弥栄台2-7

グループ会社

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  • 株式会社LOCCO
  • 株式会社cd.

営業スタイル

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幅広い年齢層の女性をターゲットとして、衣料品・生活雑貨・インテリア・化粧品などを販売している。キッズ商品や、一部メンズ商品の取り扱いもある。カタログを配布してハガキやネットで申し込む形式が主流である。商品は多くの場合、頒布会(定期購入システム)の形式を取っており、いくつかのシリーズ商品のうちどれが来るかは分からないのが特徴である。頒布(定期購入)には最後まで参加(お休みしてもよい)しなくてもよい。

同業のセシールが比較的「安価」という方向性を持っているのに対して、フェリシモの場合、可愛らしさやスタイリッシュ、あるいはエコなどといった、付加価値の面を重視している点が商品傾向としてある。

なお、フェリシモは協力企業のネットワークを通じてある意味でどんな商品でもつくることができるSPA(製造小売)を行っており、利用客の声がダイレクトにプランナーに届く仕組み、および、コレクションという毎月シリーズでお届けする仕組みを持っている[3]

また、利用客の声に反映した商品作りの場を提供し『フェリシモ生活雑貨大賞』や『クチュリエ検定試験』といった双方向性を確立している。

社会貢献活動

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東日本大震災復興支援

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毎月一口100円からはじめることの出来る義援金(基金)および東日本大震災 復興支援ポータルサイト「もっと、ずっと、きっと」開設[4]

環境保全・育成基金

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PEACE BY PEACE COTTON PROJECTをはじめ、緑豊かな森を残すことを目的に毎月一口100円の寄付による「フェリシモの森基金」、インドのタゴール協会と「はな・はな・みどり基金」、「沖縄サンゴ基金」、「広葉樹の森づくり基金」、「アルモンド未来の森を育む基金」を開設し基金を通じて自然環境を守り、育てる活動を国内、海外で実施[5]

フェリシモ チョコレート ミュージアム

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2021年10月、神戸市中央区本社ビル内にチョコレートの企業博物館「フェリシモ チョコレート ミュージアム」をオープンさせる[6]

不祥事

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下請法違反

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同社が下請会社88社に対し、衣料品などの商品を、納期経過後も返品に応じていなかったなどとして、公正取引委員会2013年3月29日に、下請法違反で再発防止を勧告した[7]。その後、同社は勧告に基づき「受領拒否」と認定された受領拒否相当の給付についてすべて受領是正、下請事業者に製造委託した場合の受領する期日を定め、必要事項を発注書面に記載するようにシステムを改修をし、発注書面の不備の是正を行った[8]

脚注

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  1. ^ 日本経済新聞2014年7月31日Web刊 「LINE売買商品を定額で配送 フェリシモと提携「大きさ別」の一律料金」2014年9月18日確認
  2. ^ カタログはJR西日本の主要駅にあるパンフレットラック内で配布している。
  3. ^ 日本マーケティング協会 View Point 2013年9月14日確認
  4. ^ 2011年6月3日プレスリリース みんなで息の長い復興支援をフェリシモ 東日本大震災 復興支援ポータルサイト『もっと、ずっと、きっと』を開設2013年12月9日確認
  5. ^ フェリシモCSR活動 環境保全・育成2013年12月9日確認
  6. ^ 目指すは“世界一” 神戸に来秋チョコ博物館開設”. 兵庫おでかけプラス(神戸新聞). 2021年1月5日閲覧。
  7. ^ 通販大手のフェリシモに再発防止勧告 公取委、下請法違反で 日本経済新聞 2013年3月29日
  8. ^ 公正取引委員会の勧告に基づく対応について 2013年9月20日確認

参考文献

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  • 日本経済新聞 2013年7月1日朝刊「熱く前向き――フェリシモ社長矢崎和彦氏(交遊抄)」2013年7月8日閲覧
  • 日経MJ (流通新聞) 2013年6月3日「買えば社会貢献」の商品(石鍋仁美のマーケティングの非常識)2013年7月10日閲覧
  • 毎日新聞 2013年11月18日夕刊8面「プレミアタイム」(矢崎和彦さん フェリシモ社長)2014年1月8日閲覧
  • 日本経済新聞 2013年11月15日夕刊10面「第7回流通科学大学シンポジウム」(流通3.0 フェリシモの挑戦:事業性、独創性、社会性同時に実現を目指す)2014年1月8日閲覧
  • 神戸新聞 2014年2月7日 「フェリシモに「輝く女性賞」 関西財界セミナー賞」2014年2月15日閲覧

外部リンク

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