ヤナ・クラン

ヤナ・クラン(Jana Kulan、旧姓ヤナ・マティアソフスカ=アガエワ、1987年7月7日 - )は、スロバキア出身でアゼルバイジャン国籍の元女子バレーボール選手。元アゼルバイジャン代表

ヤナ・クラン
Jana Kulan
基本情報
国籍アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン
生年月日 (1987-07-07) 1987年7月7日(36歳)
出身地チェコスロバキアの旗 ブラチスラヴァ
ラテン文字Jana Kulan
身長195cm
体重76kg
選手情報
ポジションOH
利き手
スパイク318cm
ブロック302cm
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来歴

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1987年チェコスロバキア(当時)のブラチスラヴァ出身。2000年より地元のクラブであるSlavia Bratislavaに所属し5年間プレーした。

2005年スロバキア代表として世界選手権'06欧州大陸予選に出場した[1]2005年、アメリカ合衆国のルイビル大学に進学した。卒業後はロシアリーグのウラロチカ・エカテリンブルクに加入した[2]。その後、アゼルバイジャン・スーパーリーグのアゼルレイル・バクー、韓国リーグの現代建設ヒルステートなどでプレーした[3]

2012年アゼルバイジャン代表に初選出される。2014年より本格的に代表チームでプレーし、同年のヨーロッパリーグに出場した。世界選手権には2大会連続出場している。

2018年9月28日、V.LEAGUE Division1の東レはクランの移籍入団を発表した[4]。2018/19シーズンのV.LEAGUEにおいて準優勝に大きく貢献し、敢闘賞、得点王、サーブ賞、ベスト6を受賞した[5]。また、優勝を逃した試合ではあったが、2019年4月13日のファイナル第2戦では、久光製薬スプリングスを相手にゴールデンセットを含め60得点を挙げ、世界記録を更新した[6][7][注釈 1]第68回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会では優勝に導き、黒鷲賞、ベスト6賞を受賞した[8]

続く19/20、20/21シーズンも東レの得点源として活躍、20/21シーズンは最多得点(436)に輝き、再びベスト6を受賞した。21/22シーズンも得点王とベスト6を受賞した(試合数が増えたこともあり789得点を取った)[9][10]第70回黒鷲旗全日本選抜大会では3年前の前大会(第68回大会)に続きチームを優勝に導き、自身も黒鷲賞とベスト6を受賞した[11][12]

2023年5月4日、第71回黒鷲旗全日本選抜大会で東レは準々決勝の埼玉上尾メディックス戦で敗れ敗退。クランはこの試合をもって23年間の現役生活にピリオドを打つと自身のSNSに投稿した[13]

球歴

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所属チーム

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受賞歴

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個人成績

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V.LEAGUEの個人成績は下記の通り[14]

大会チーム出場アタックバックアタックアタック
決定本数
ブロックサーブサーブレシーブ総得点























































V1 2018-19東レ3312617177669244.62801272845.46.08890.714374243514412.683301947.67668928883
V1 2019-20249111354806342.3134561441.85.27440.483435143310310.640141148.84804419543
V1 2020-2125819584103842.814977551.75.06410.51315615329711.831266.74104121472
V1 2021-223412316637387844.43431522544.36650.53485412431508.8118281.87386516819
V1 2022-233714918467747941.93491642447.05.19610.4156749311587.92611959.67746113848
通算:5シーズン1535707319316835043.312555769645.95.563000.532147237417465210.1163644352.53168300973565

注釈

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  1. ^ それまでは、2015年12月12日に同じく日本のV・プレミアリーグで、同じくアゼルバイジャン代表だったポリーナ・ラヒモワ(当時トヨタ車体クインシーズ)が日立リヴァーレ戦で達成した58得点が世界記録だった。

出典

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脚注

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  1. ^ fivb.org
  2. ^ apasport.az
  3. ^ worldofvolley.com
  4. ^ 新外国籍選手の加入について”. 東レアローズ (2018年9月28日). 2018年9月30日閲覧。
  5. ^ [1]
  6. ^ “What a Record! The best display in a single volleyball match is by Jana Kulan: 60 points!” (英語). Volley times. (2019年4月13日). https://volleytimes.com/2019/04/13/what-a-record-the-best-display-in-a-single-volleyball-match-is-by-jana-kulan-60-points/ 2022年5月6日閲覧。 
  7. ^ “W Japonii padł punktowy rekord świata. Dokonała tego Jana Kulan, była siatkarka klubu z Sopotu” (ポーランド語). WP Sportowe Fakty. (2019年4月13日). https://sportowefakty.wp.pl/siatkowka/816054/w-japonii-padl-punktowy-rekord-swiata-dokonala-tego-jana-kulan-byla-siatkarka-kl 2022年5月6日閲覧。 
  8. ^ [2]
  9. ^ 2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN 最終順位および個人賞の決定について”. Vリーグ機構 (2022年4月15日). 2022年4月16日閲覧。
  10. ^ 2021-22 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN V・レギュラーラウンド 個人技術集計表(Best15)”. V.LEAGUE (2022年4月3日). 2022年4月15日閲覧。
  11. ^ 第70回 黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会 決勝トーナメント戦 結果” (PDF). 大阪府バレーボール協会. 2022年5月6日閲覧。
  12. ^ 第70回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会特別表彰選手(女子)” (PDF). 日本バレーボール協会. 2022年5月6日閲覧。
  13. ^ “PFU、岡山、NEC、埼玉上尾が準決勝へ。東レを5シーズン支えたヤナ・クランが引退を発表 黒鷲旗女子”. バレーボールマガジン. (2023年5月4日). https://vbm.link/654226/ 2023年5月4日閲覧。 
  14. ^ クラン ヤナ|選手別成績|Vリーグ オフィシャルサイト”. Vリーグ機構. 2023年4月27日閲覧。

外部リンク

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