全国大学ラグビーフットボール選手権大会

日本のラグビー大会

全国大学ラグビーフットボール選手権大会(ぜんこくだいがくラグビーフットボールせんしゅけんたいかい)は、日本ラグビーフットボール協会主催の、大学ラグビー日本一を決定する競技大会である。前身大会は東西学生ラグビーフットボール対抗王座決定戦。共催NHK、後援読売新聞社UNIVAS CUP指定大会。

全国大学ラグビーフットボール選手権大会
今シーズンの大会:
第60回全国大学ラグビーフットボール選手権大会
競技ラグビーユニオン
開始年1964
主催日本ラグビーフットボール協会
チーム数14チーム
加盟国日本の旗 日本
前回優勝帝京大学(12回目)
最多優勝早稲田大学(16回)
公式サイト
https://www.rugby-japan.jp
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大会概要

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この大会の出場の条件や出場校数は過去に数度の変遷を辿っている(沿革出場枠の変遷を参照)。

現在は関東ラグビーフットボール協会関西ラグビーフットボール協会九州ラグビーフットボール協会に加盟していて、北海道大学リーグ東北大学リーグ関東大学対抗戦関東大学リーグ戦(以上が関東協会傘下)、東海学生リーグ北陸大学リーグ関西大学リーグ中国地区トーナメント大会四国大学リーグ(以上が関西協会傘下)、九州学生リーグ(以上が九州協会傘下)のいずれかに所属している大学チームであることが条件になる(一部を除きリーグ戦後の代表決定戦を経る)。

優勝校には、寬仁親王杯が贈られる(寬仁親王は生前、日本ラグビー協会名誉総裁であった)。

関東協会加盟のチームであっても上記のリーグに所属していないチームもあり、それらのチームは全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会(以下:地区対抗大学大会)の予選に参加している。どちらの大会を目指すかの選択は各チームの任意により成り立っている。

1994年以前は地区対抗大学大会予選への参加と対抗戦かリーグ戦のどちらか一方(ただし下部)への重複参加が許されていたが、1995年以降は下部であっても重複参加は禁止された。また関東以外の他の地域では地区対抗大学大会に特化した予選は行なっておらず、各地区リーグ戦の順位結果により大学選手権(予選)出場か地区対抗大学大会(予選)出場かに振り分けられる(上位が大学選手権出場のルートに進む)。

沿革

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当大会が開催される以前の1963年までは、前身大会として東西大学対抗ラグビー[1] を行い、東西リーグの上位大学による対抗戦を行っていたが、必ずしも全ての対戦があるわけでなく、優勝大学が決まらない年もあった。もちろん大学日本一の大学を決定できた年もあり、各大学の『大学日本一』優勝記録に通算される(早稲田が最多優勝9回を飾った)。

一方、1948年度に初開催された全国社会人ラグビーフットボール大会(以下、全国社会人大会)が契機となったほか、後述する通り、大学ラグビー特有の思想が原因となって、1950年代に入ると、ラグビー人気の低迷が顕著なものになったことから、当時としては「夢の対戦」ともいうべき、社会人と学生との間で覇を競う試合が行なえないものかという待望論が出たことがきっかけとなり、1960年度より、日本ラグビーフットボール選手権大会の前身にあたる日本協会招待NHK杯争奪ラグビー大会(以下、NHK杯)が開催されることになった。

この試合では、社会人側は、当年度の全国社会人大会優勝チームが出場したが、大学ラグビー側は、「好きなチーム同士が対戦して覇を競う」という対抗戦思考が強く、結果、第二次世界大戦前より強豪校である、いわゆる「伝統校」が、第二次世界大戦後に台頭してきた、いわゆる「新興校」との対戦について、予めスケジュールに存在しないため、承知しかねるという理由につき、「不戦」というケースが目立ったことから、東西大学対抗ラグビーでは大学日本一を決められない年度が続出。そのため、大学側の代表チーム選考にあたっては、毎年揉める事態となっていた。このため、NHK杯が行われてもなお、ラグビー人気が盛り上がらないことから、新たな大学日本一システムを作るべく、全国社会人大会に倣ってトーナメント方式による当大会を1964年度より開始することになった。

変遷

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  • 1964年度 - 第1回大会を実施(関東代表2校、関西代表2校)。当時は東西大学ラグビー選手権として開催。
  • 1965年度 - 代表枠を拡大。関東代表4校、関西代表3校(関西第三代表は東海の優勝校と代表決定戦)、九州代表1校に変更。大会名称を全国学生ラグビー選手権と改称。
  • 1967年度 - 関東大学が、対抗戦とリーグ戦に分裂。(関東代表は双方の上位2校ずつ)
  • 1968年度 - 関東代表の決定方法を、対抗戦とリーグ戦の上位4校ずつによる交流試合にて決定する方法を導入。大会名称を全国大学ラグビー選手権と改称。
  • 1973年度 - この年より準決勝・決勝が国立競技場の開催となる(〜2013年度)[2]
  • 1993年度 - 代表枠を拡大。内訳は以下の16校。
  1. 関東対抗戦上位4校、関東リーグ戦上位4校、関西上位4校、九州上位1校の13校
  2. 北海道代表・東北代表のそれぞれが地区対抗大学大会予選の関東1区・関東2区の代表と対戦して勝ち上がったチームが、関東の対抗戦・リーグ戦のそれぞれ5位と更に代表決定戦を行い、その結果の勝者チーム2校(但し、地区対抗大学大会関東予選の優勝校が対抗戦またはリーグ戦の下部にも所属していた場合は、代表決定戦への出場権はなし)
  3. 東海北陸代表と中国四国代表の勝者が、関西リーグの5位と更に代表決定戦を行い、その結果の勝者チーム1校
  • 1994年度 - 地区対抗大学大会予選の関東から大学選手権の代表決定戦への参加と、地区対抗大学大会へ出場を掛け持ちすることが禁止になる。(1位が大学選手権予選へ出場し、2位が地区対抗大学大会に出場)
  • 1995年度 - 関東対抗戦・リーグ戦5位校との代表決定戦を行なう枠について、地区対抗大学大会予選の関東からの参加を廃止。
  • 1997年度 - 対抗戦とリーグ戦の5位は隔年交代で一方が無条件に出場。一方は北海道東北代表と代表決定戦に出場する方法に変更。
  • 2003年度 - 大会の試合方式を一部変更。16チームによるノックアウト方式による1回戦の勝ち上がり8チームが2組(4チームずつ)に分かれて総当りの2次リーグ戦(プール戦という)を行ない、両組の上位2チームずつで決勝トーナメント(国立競技場)を実施。
  • 2004年度 - 前年度変更の方式を廃止し、2002年度以前の方法に戻した(大学の3学期のスケジュールや「センター試験」などの学業上の理由との絡みなどから)。日本ラグビーフットボール選手権大会には、決勝戦に進出した2チームが出場
  • 2012年度 - 予選リーグ制を復活。
    • 関東・関西以外の地区代表決定戦を勝ち上がった3チーム総当たりによるファーストステージ
    • ファーストステージ1位チームと、関東、関西の各リーグ戦(3リーグ)の上位5チームを加え16チームを4チームずつ4組に分けたグループ内総当たりのセカンドステージ
    • セカンドステージ各ブロック1位チームによる決勝トーナメント
  • 2014年度 - 国立競技場が2020年五輪開催に向けての建て替え工事のためファイナルステージ準決勝を秩父宮、決勝を味の素スタジアムで開催。
  • 2015年度 - ファイナルステージ決勝が秩父宮に変更になった。また、ラグビーワールドカップ2015スーパーラグビーへの日本代表出場に伴う日程面の都合により、日本選手権が一発勝負のみで行われる関係上、当大会からの出場は優勝校のみに戻された。
  • 2019年度 - この年よりファイナルステージ決勝が国立競技場での開催となる。

ラグビー日本選手権大会への出場校

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  • 1960年度(NHK杯) 関東1位の日本大学[3]
  • 1961年度(NHK杯) 関西1位の同志社大学[4]
  • 1962年度(NHK杯) 関東Aブロック(関東一部に相当)1位の明治大学[5]
  • 1963年度 日本選手権へ改題 関東優秀校の法政大学と関西優秀校の同志社大学
  • 1964年度 - 1996年度 当大会の優勝校のみ
  • 1997年度 - 2003年度 優勝、準優勝の2校
  • 2004年度  2次予選を勝ち抜いた6校
  • 2005年度 - 2012年度 優勝、準優勝の2校
  • 2013年度 - 2014年度 準決勝進出4校
  • 2015年度 - 2016年度 当大会の優勝校のみ
  • 2017年度 - 大学出場枠撤廃

出場枠の変遷

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第1回大会(1964年度)

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  • 関東大学上位2校
  • 関西大学リーグ戦上位2校

第2回 - 第29回大会(1965年度 - 1992年度)

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  • 関東ラグビー協会4校
関東大学上位4校(ただし、1967年は対抗戦とリーグ戦の分裂により双方の上位2校が、1968年度以降は対抗戦上位4校×リーグ戦上位4校同士の襷がけ対戦でのそれぞれの勝者が出場)
  • 関西ラグビー協会3校
関西大学リーグ戦上位2校、関西第3代表(関西大学リーグ戦3位校と東海地区リーグの優勝校の勝者)
  • 九州ラグビー協会1校
九州学生リーグ戦優勝校

第30回大会 - 第33回大会(1993年度 - 1996年度)

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  • 関東ラグビー協会(北海道・東北を含む)10校
    • 関東大学対抗戦上位4校
    • 関東大学リーグ戦上位4校
    • 代表決定戦の勝者2校(関東第5代表)※1
※1:「関東大学対抗戦5位」と「関東大学リーグ戦5位」がそれぞれ「北海道代表」と「東北代表」と対戦した勝者。対戦組み合わせは1993年・1994年は抽選(後述)で、1995年以後は隔年交替制として実施。
なお、1993年度と1994年度は、「地区対抗大学大会関東1区代表」・「地区対抗大学大会関東2区代表」と「北海道代表」・「東北代表」がそれぞれ予選第1ステージで対戦し、勝者が「関東大学対抗戦5位」・「関東大学リーグ戦5位」とそれぞれ第2ステージとして対戦するシステムが試験的に採られた。しかし、3年目にはそれまで認められてきた関東地区(関東・甲信越)所属校の地区対抗大学大会予選と対抗戦・リーグ戦いずれかに重複参加することが禁止され、さらに地区対抗大学大会の関東地区からの選手権予選への参加は消滅となった。なお地区対抗大学大会関東地区予選から選手権の予選に出場する場合、関東のリーグ戦もしくは対抗戦に重複参加していないチームに限るという条件は1993年当初から適用されていた。1993年・1994年はともに地区対抗大学大会関東2区の優勝校がこの条件に該当しており、実際にはこのシステム下で関東2区からは選手権の関東予選(第1ステージ)には出場していない。
  • 関西ラグビー協会(東海・北陸・中国・四国を含む)5校
    • 関西大学リーグ戦上位4校
    • 代表決定戦の勝者1校(関西第5代表)※2
※2:「東海・北陸代表」と「中国・四国代表」が予選第1ステージとして対戦し、勝者が「関西大学リーグ5位」と対戦
  • 九州ラグビー協会1校
    • 九州学生リーグ戦優勝校

第34回大会 - 第48回大会(1997年度 - 2011年度)

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変更概要:
関東協会第5代表(2枠)のうち1枠についてのみ北海道・東北代表と代表決定戦を行う。
詳細:
  • 関東ラグビー協会(北海道・東北地区も含む)10校
    • 関東大学対抗戦上位4校
    • 関東大学リーグ戦上位4校
    • 関東大学対抗戦または関東大学リーグ戦いずれかの5位(隔年交代制)※
    • 関東第5代表決定戦の勝者1校※
※「関東大学対抗戦5位または関東大学リーグ戦5位のいずれか」(隔年交代制)と「北海道・東北代表」が対戦して勝者が本大会に出場。(変更された初年度の1997年は対抗戦5位がそのまま出場決定となり、リーグ戦5位が代表決定戦に出場。)

第49回大会(2012年度)

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  • ファーストステージ
    • 東北代表・北海道代表の勝者(1枠)
    • 北陸・東海代表/中国・四国代表の勝者(1枠)
    • 九州地区リーグ1位
対戦方式:1回戦総当り
順位決定方法:勝ち点制
勝ち=5点、引き分け=2点、敗戦=0点、7点差以内の敗戦=1点、4トライ以上獲得=1点
  • セカンドステージ
    • 関東大学対抗戦上位5校
    • 関東大学リーグ戦上位5校
    • 関西大学リーグ戦上位5校
    • ファーストステージ優勝校
対戦方式:4ブロック1回戦総当り
順位決定方法:勝ち点制(注)
勝ち=5点、引き分け=2点、敗戦=0点、7点差以内の敗戦=1点、4トライ以上獲得=1点、アドバンテージポイント:所属地域リーグの順位により、1位=4点、2位=3点、3位=2点、4位=1点。ただし、ステージ開始時点のみ加点。ファーストステージ参加チームは対象外。
ブロック分け方法:前年度成績および地域リーグ戦での順位による固定方式。
(注):成績比較によりセカンドステージ最下位チーム(枠)を決定し、該当チーム所属リーグの次年度の最下位チーム(関東・関西なら該当リーグ5位チーム)は、ファーストステージからの参加になる。
  • ファイナルステージ(準決勝-決勝)
対戦方式)セカンドステージ各ブロック優勝チーム(計4チーム)により抽選を行いトーナメントを実施。

第50回大会 - 第52回大会(2013年度 - 2015年度)

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前年度方式の一部を変更

  • セカンドステージ
アドバンテージポイント:所属地域リーグの順位により、1位=3点、2位=2点、3位=1点
  • ファイナルステージ
組み合わせ方法は、セカンドステージでの獲得した勝ち点数に応じて1位 - 4位の順列を決定し、1位vs4位、2位vs3位で準決勝、それぞれの勝者で決勝戦を行う。

第53回大会 - (2016年度 - )

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変更概要:

14チームによる変則トーナメント制に変更。

詳細:
  • 出場チーム数:14チーム
    • 関東大学対抗戦Aグループ上位3校
    • 関東大学リーグ戦1部上位3校
    • 関西大学リーグ戦Aリーグ上位3校
    • 北海道・東北代表1校
    • 東海・北陸・中国・四国代表1校
    • 九州代表(九州学生リーグI部1位)1校
    • 前年度決勝戦出場チーム所属リーグ2校
  • シードA - D:準々決勝から登場する。
    • シードA:前年度優勝校所属リーグ1位(2016年度:関東大学対抗戦Aグループ1位)
    • シードB:前年度準優勝校所属リーグ1位(前年度優勝校と準優勝校が同一リーグの場合は2位、2016年度:関東大学リーグ戦1部1位)
    • シードC, D:AおよびBを除く各リーグ最上位校(2016年度:関東大学対抗戦Aグループ2位、関西大学リーグ戦Aリーグ1位)
      • 準決勝で同一リーグの対戦とならないように決定
      • 前年度優勝校・準優勝校が同一リーグの場合は抽選で決定
  • シードE - H:3回戦から登場する。(準々決勝で同一リーグの対戦とならないように決定、以下2016年度)
    • シードE:関東大学リーグ戦1部2位
    • シードF:関西大学リーグ戦Aリーグ2位
    • シードG:関東大学対抗戦Aグループ3位
    • シードH:関東大学リーグ戦1部3位
  • シードI:2回戦から登場する。
    • シードI:前年度に2回戦に勝利した地区代表(2016年度:東海・北陸・中国・四国代表)
  • 下記3校はシード校ではないが、3回戦から登場する(2016年度)。
    • 関東大学対抗戦Aグループ4位
    • 関東大学リーグ戦1部4位
    • 関西大学リーグ戦Aリーグ3位
  • 前年度に1、2回戦で敗退した2校が所属する地区は1回戦で対戦する(2016年度:北海道・東北代表、九州代表)。

各リーグ紹介

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関東大学ラグビー対抗戦

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選手権9連覇などの記録を持ち強豪校として知られる帝京大学や、大学ラグビー界では伝統校として名が通っているいわゆる「早慶明」3校が所属するグループ。対戦校間での「対抗戦思想」を重視しているため、従来は一般的な総当り戦とは異なる対戦方法を実施していた。この方式では各校それぞれで対戦相手や試合数に違いがあった(毎年固定のチームもあれば、年度ごとに事情により変えるチームもあった)が、現在は通常の総当り戦形式をとっている。総加盟校は16校固定(現在は新規加盟を凍結中)だが、8校ずつのAグループ(1部に相当)とBグループ(2部に相当)に分かれていて、シーズン終了後に2校ずつの入れ替え戦を実施している。近年はAグループの上位5チーム(帝京、早稲田、慶應、筑波、明治)と下位チームとの差が広がりつつあることが課題である。「対抗戦思想」にもとづき、優勝校に対する表彰は行っておらず、各順位付けも全国大会への出場校選出やABグループ間の入れ替えを行う上での便宜的なものという位置づけがなされている。関東ラグビー協会傘下。グループおよび所属校についての詳細は「関東大学ラグビー対抗戦グループ・所属チームの紹介」を参照。

関東大学ラグビーリーグ戦

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旧来の対抗戦方式に異を唱え総当たり戦を主張し法政・日大・専修・中央が中心となり結成。長らくそれら日中法専の4校が中心であったが、近年はリーグ戦の中でも新興校になる関東学院大や東海大・大東文化大などが台頭し活躍。組織形態は過去数度の変遷を経ているが現在は1部から6部まであり各部間で2校ずつの入れ替え戦を実施している。関東ラグビー協会傘下。グループおよび所属校についての詳細は「関東大学ラグビーリーグ戦グループ・有力チームの紹介」を参照。

関西大学ラグビーリーグ

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創成期以来長らく大学ラグビー界での関西の顔として活躍してきた同志社大学が所属。Aリーグ - Dリーグ(1部-4部に相当。DリーグのみD1-D4の4ブロック制)までの構成になっている。関東とのレベル差が開きつつあるのが現在の課題。2004年度よりAリーグのみ新制度として8校での総当たり戦終了後に更に順位決定トーナメントを行なう方式を導入していた。だがリーグ戦の価値低下、ハードな日程等を理由に2006年度からは従来通り総当り戦によって順位を決定することになった。関西ラグビー協会傘下。リーグおよび所属校についての詳細は「関西大学ラグビーフットボールリーグ・有力チームの紹介」を参照。

その他の地方リーグ

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関東、関西とは現状としてレベル差があるために、システム上も代表決定戦を幾つか経ての出場となる。

  • 北海道東北地区(関東ラグビー協会傘下)
    • 北海道大学リーグ - 1部A4校・1部B4校で総当たり戦を実施後、プレーオフトーナメントを実施。 2部はトーナメントを実施。1部優勝校が北海道東北代表決定戦に出場。(1992年以前は総当たり戦ではなく全道選手権を実施)
    • 東北地区大学リーグ - 1部-3部(2005年度に改編)で総当たり戦を実施。1部優勝校が北海道東北代表決定戦に出場。
  • 東海北陸地区(関西ラグビー協会傘下)
    • 東海学生リーグ - A1・A2・B・C(それぞれ1部-4部に相当)で総当たり戦を実施。Aリーグ優勝校は東海北陸中国四国代表決定戦に出場。
    • 北陸大学リーグ - 6校での総当たり戦。優勝校は東海代表との代表決定戦への出場権利を有する。ただし例年出場を棄権し、地区対抗大学大会予選への出場を選択している。
  • 中国四国地区(関西ラグビー協会傘下)
    • 中国地区トーナメント大会 - 中国の上位2校が中国四国地区代表決定戦(トーナメント)に出場する。各県予選の優勝校によるトーナメント大会決勝で2代表を決定する[6]
    • 四国大学リーグ - A・B両リーグの優勝校によるプレイオフで1位2位を決定し中国四国地区代表決定戦に出場する。
  • 九州学生ラグビーリーグ(九州ラグビー協会傘下)
リーグ構成は1部(Aグループ・Bグループ)・2部・3部で、1部は九州全域対象の総当たり戦の予選リーグとトーナメントによる順位決定戦を行う。2部も九州全域での総当たり戦。3部は九州内5地区予選代表校によるトーナメントを実施。1部優勝チームは大学選手権九州代表となる。シーズン終了後には各部間で2校ずつの入れ替え戦を実施している。永らく福岡大学と福岡工業大学の2強時代が続いてきたが、近年では福岡工業大学の実力がリーグ内では頭一つ抜け出ており、名実共にリーグの盟主的存在となっている。九州代表は2011年度終了時点において、関東代表・関西代表とはレベル差がみられ、それまでに大学選手権では通算で僅か1勝しか挙げておらず、2勝目を挙げることが九州代表の悲願となっていた。また、それまでは九州学生リーグとして単独の出場枠(1枠)を与えられていたが、2012年の運営再編により、他の地方リーグと同格の代表決定戦を経ての枠に変更になった。グループおよび所属校についての詳細は「九州学生ラグビーリーグ・有力チームの紹介」を参照。

大学別優勝・準優勝回数

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大学名優勝
準優
優勝年度
準優勝年度
早稲田大学16181965,1966,1968,1970,1971,1973,1974,1976,1987,1989,
2002,2004,2005,2007,2008,2019
1964,1967,1969,1972,1975,1981,1986,1990,1992,1995,
1996,2001,2003,2006,2010,2013,2020,2022
明治大学13131972,1975,1977,1979,1981,1985,1988,1990,1991,1993,
1995,1996,2018
1973,1974,1976,1978,1980,1982,1994,1997,1998,2017,
2019,2021,2023
帝京大学1212009,2010,2011,2012,2013,2014,2015,2016,2017,2021
2022,2023
2008
関東学院大学641997,1998,2000,2001,2003,20061999,2002,2004,2005
同志社大学421980,1982,1983,19841979,1987
法政大学351964,1967,19921965,1966,1971,1993,2000
慶應義塾大学331968,1985,19991977,1984,2007
大東文化大学311986,1988,19941991
日本体育大学231969,19781970,1983,1989
天理大学1220202011,2018
東海大学032009,2015,2016
筑波大学022012,2014

1968年度(慶應義塾大学・早稲田大学)、1985年度(慶應義塾大学・明治大学)、1988年度(大東文化大学・明治大学)は決勝戦で同点のため両校優勝。

出場回数

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1. 早稲田大学:57回
2. 同志社大学:54回
3. 明治大学:52回
4. 慶應義塾大学:40回
5. 京都産業大学:37回
6. 法政大学:33回
7. 天理大学:32回
8. 帝京大学:31回
9. 福岡工業大学:29回
10. 大東文化大学:27回
※第60回大会時点

大会連覇を記録した大学

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大会9連覇を達成したのは帝京大学・大会3連覇を達成したのは同志社大学である。3連覇を複数回にわたり達成したのは帝京大学(2回)のみである。2連覇を複数回にわたり達成したのは早稲田大学(5回)・明治大学(2回)・関東学院大学(2回)の3校がある。

連覇学校名優勝年度
9連覇帝京大学2009年(第46回)・2010年(第47回)・2011年(第48回)・2012年(第49回)・2013年(第50回
2014年(第51回)・2015年(第52回)・2016年(第53回)・2017年(第54回
3連覇同志社大学1982年(第19回)・1983年(第20回)・1984年(第21回
帝京大学2021年(第58回)・2022年(第59回)・2023年(第60回
2連覇早稲田大学1965年(第2回)・1966年(第3回
1970年(第7回)・1971年(第8回
1973年(第10回)・1974年(第11回
2004年(第41回)・2005年(第42回
2007年(第44回)・2008年(第45回
明治大学1990年(第27回)・1991年(第28回
1995年(第32回)・1996年(第33回
関東学院大学1997年(第34回)・1998年(第35回
2000年(第37回)・2001年(第38回

連勝記録

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歴代優勝チームと出場校

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凡例

★:優勝(☆は同時優勝で抽選により日本選手権出場なし)
●:準優勝
△:優勝校に敗退した4強進出
▽:準優勝校に敗退した4強進出
下線付き:16校制導入以後の準々決勝敗退校
( )付き:代表決定戦による出場

チーム名は略称を使用[7]

年度決勝
スコア
出場校一覧出場
校数
備考
関東関西東海九州
1位2位3位4位5位1位2位3位
1964年114 - 6★法政●早大△同大▽関大4※1
1965年216 - 0★早大△日大
●法政
▽日体同大天理(京大)電工大8※2
1966年318 - 3日大
●法政
△日体★早大△同大関大(天理)福工8
年度決勝
スコア
関東対抗戦関東リーグ戦関西東海九州出場
校数
備考
1位2位3位4位1位2位3位4位1位2位3位
1967年411 - 8●早大慶應★法政中央△同大関大(中京)▽福工8※3
1968年514 - 14☆早大★慶應△中央△法政同大関大(京大)福工8※4
1969年611 - 9★日体●早大慶應▽法政△同大大経(天理)福工8
1970年714 - 9★早大●日体△明治▽法政同大天理(中京)福工8
1971年818 - 3★早大▽明大●法政中央△同大天理(京大)福岡8
1972年913 - 12●早大★明大▽慶應△中大同大天理(中京)九産8
1973年1029 - 6★早大●明大▽慶應△専修天理京大(中京)福岡8
1974年1118 - 0★早大▽慶應△日体●明大天理同大(京大)福工8
1975年1218 - 7★明大
●早大
▽慶應大東天理△同大(中京)福工8
1976年1334 - 6★早大●明治△慶應▽日大同大天理(中京)福工8
1977年147 - 6★明治●慶應▽日体△専修同大天理(中京)福工8
1978年1522 - 3★日体●明治△慶應早大▽同大天理(中京)福工8※5
1979年166 - 3★明治▽早大△日体筑波●同大天理(中京)福工8
1980年1711 - 6▽慶應●明治△法政専修★同大天理(中京)福工8
1981年1821 - 12●早大★明治慶應▽専修△同大天理(大体)福岡8
1982年1918 - 6▽早大△慶應●明治日体★同大大体(京産)福工8
1983年2031 - 7●日体▽明治帝京日大★同大△京産(中京)福工8
1984年2110 - 6●慶應△早大帝京専修★同大▽天理(中京)福工8
1985年2212 - 12☆明治△早大日体★慶應大体△京産(同大)福工8
1986年2312 - 10△明治●早大★大東中央▽同大京産(大体)福岡8
1987年2419 - 10★早大筑波明治▽大東△大体●同大(京産)福岡8
1988年2513 - 13☆明治△日体早大★大東△同大大商(京産)福岡8
1989年2645 - 14●日体★早大明治▽大東△大体同大(京産)福岡8
1990年2716 - 13★明治
●早大
関東大東▽京産△同大(大体)福岡8
1991年2819 - 3★明治▽早大●大東△関東大体京産(同大)福岡8
1992年2930 - 27△明治●早大★法政▽関東同大京産(大体)九産8
年度決勝
スコア
北海道東北関東対抗戦関東リーグ戦関西東海北陸中国四国九州出場
校数
備考
1位2位3位4位5位1位2位3位4位5位1位2位3位4位5位
1993年3041 - 12★明治早大日体青学(筑波)●法政関東大東中央(専修)△同大▽京産龍谷大体(立命)福岡16※6
1994年3122 - 17●明治△早大日体帝京(青学)★大東法政中央関東(日大)▽京産同大龍谷大体(大経)西南16
1995年3243 - 9日体★明治●早大帝京(筑波)大東関東▽法政△日大(専修)同大京産龍谷大体(中京)九国16
1996年3332 - 22★明治●早大帝京日体(筑波)▽関東中央日大法政(専修)△同大京産龍谷立命(大体)福岡16
1997年3430 - 17●明治早大帝京筑波日体★関東▽日大法政大東(流経)△京産近大龍谷大体(同大)福岡16
1998年3547 - 28●明治▽慶應△早大筑波(日体)法政★関東中央日大流経京産大体同大龍谷(中京)福岡16
1999年3627 - 7★慶應帝京明治早大日体●関東流経日大▽大東(法政)△同大近大京産大体(立命)福岡16
2000年3742 - 15▽慶應明治早大帝京(筑波)★関東●法政大東日大専修△同大近大立命京産(大体)福工16
2001年3821 - 16●早大▽慶應明治帝京日体★関東△法政中央日大(大東)立命同大近大大体(京産)福岡16
2002年3927 - 22★早大慶應明治▽帝京(筑波)●関東△法政東海中央流経同大京産立命近大(龍谷)鹿体16
2003年4033 - 7●早大帝京筑波明治慶應★関東△法政流経東海(日大)▽同大大体京産近大(関学)福工16
2004年4131 - 19★早大慶應明治帝京(筑波)▽法政●関東大東日大流経△同大立命大体京産(近大)福岡16
2005年4241 - 5★早大帝京慶應明治日体●関東△法政大東東海(流経)▽同大大体京産天理(立命)福岡16
2006年4333 - 26●早大明治慶應帝京(日体)★関東法政東海大東流経△大体▽京産同大立命(関学)福岡16
2007年4426 - 6★早大▽明治●慶應△帝京筑波東海拓殖法政大東(中央)同大京産大体立命(関学)福岡16
2008年4520 - 10●帝京★早大日体慶應(筑波)△東海▽法政関東日大流経関学同大天理立命(摂南)福岡16
2009年4614 - 13早大▽慶應筑波★帝京△明大●東海関東法政流経(拓殖)関学天理摂南同大(立命)福岡16
2010年4717 - 12●早大慶應▽明治★帝京(筑波)△東海流経関東中央大東天理関学近大大体(京産)福岡16
2011年4815 - 12★帝京早大明大△筑波慶應流経東海▽関東大東(法政)●天理同大大体立命(関学)福工16
2012年4939 - 22東北学●筑波★帝京明大△早大慶應▽東海流経拓殖法政日大天理立命関学近大大体朝日福工18
2013年5041 - 34東北学★帝京●早大△慶應▽筑波明大流経中央大東東海日大立命同大京産関学大体朝日福工18
2014年5150 - 7東北学★帝京早大明大△慶應●筑波流経▽東海法政大東中央関学京産同大天理立命朝日福工18
2015年5227 - 17八戸学★帝京▽明大筑波早大慶應●東海流経中央△大東法政同大天理立命関西京産朝日福工18
年度決勝
スコア
北海道東北関東対抗戦関東リーグ戦関西東海北陸中国四国九州出場
校数
備考
1位2位3位4位5位1位2位3位4位5位1位2位3位4位5位
2016年5333 - 26東北学★帝京早大明大慶應●東海流経大東中央△天理▽同大京産朝日福工14
2017年5421 - 20東北学★帝京●明大慶應早大▽大東△東海流経法政天理京産立命朝日福岡14
2018年5522 - 17北海道▽帝京△早大慶應★明大筑波東海大東流経●天理立命京産朝日福工14
2019年5645 - 35八戸学●明大★早大帝京筑波▽東海日大流経△天理同大関学京産朝日九共14
2020年5755 - 28八戸学△明大●早大慶應▽帝京筑波東海流経日大★天理同大京産朝日福工14
2021年5827 - 14八戸学★帝京早大●明大慶應日体▽東海日大大東△京産近大天理同大朝日福岡15※7
2022年5973 - 20八戸学★帝京明大●早大慶應△筑波東海流経東洋▽京産天理同大IPU福工14
2023年6034 - 15八戸学★帝京●明大早大筑波慶應東海流経法政▽京産△天理関学中京福工14
※1:東西大学選手権。関東は並立A・Bリーグの総当たり戦
※2:関東が対抗戦方式に変更。略称名の電工大(電子工業大)は、現在の福岡工大
※3:関東が対抗戦とリーグ戦に分裂
※4:関東は対抗戦とリーグ戦間で代表決定戦(交流戦)を導入
※5:関東対抗戦4位校が代表決定戦(交流戦)を出場辞退したため、対抗戦5位校が出場
※6:関東の代表決定戦を廃止。
※7:第57回大会において新型コロナウイルス感染症の影響で辞退したチームが発生したため、大会規定により第57回大会と同様のレギュレーションを踏襲し、さらに第57回大会の優勝校所属地区を増枠して15校で大会実施。

テレビ・ラジオ中継

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テレビ中継は主にNHK総合テレビで中継されるほか、J SPORTSでも全試合を中継する。NHK BS1では準々決勝のうち2試合(2017年度より)、NHK総合テレビでは毎年1月2日の準決勝2試合と、決勝戦(NHKワールド・プレミアムも同時放送。かつてはBSハイビジョンも同時放送を行っていた)を生中継する。

なお、2007年1月13日の決勝は総合テレビでは津波警報関連のニュースの放送のため教育テレビ(現・Eテレ)での振り替え放送になった(BSハイビジョンは通常通り)が、総合テレビでも21日未明に録画中継で再放送された。2024年1月2日の準決勝戦も前日(1日)夕方に発生した令和6年能登半島地震に関する報道特別番組のため、Eテレ[8]にて振り替え放送を行った[9]

また、2019年度までは当日夜にはTVKテレビ(神奈川エリア)でも録画中継があった。

ラジオでは、準決勝はニッポン放送で(2019年度まで)決勝戦はNHKラジオ第1放送でも放送される。ただし、2012・2013年度の決勝は全国都道府県対抗女子駅伝と日程が重なったためテレビはEテレでの放送となり、またラジオでは放送されなかった。

イメージモデル

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2013年度の第50回全国大学ラグビーフットボール選手権大会で初採用[10]

脚注

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  1. ^ ラグビー早明戦80年(ベースボール・マガジン社ISBN 4-583-61301-6)より
  2. ^ 日本スポーツ振興センター『SAYONARA国立競技場56年の軌跡 1958-2014』朝日新聞出版、2014年、65頁。ISBN 978-4-02-190250-5 
  3. ^ 関西1位の同志社大学との対戦がなく、大学日本一ではなかったが、秩父宮での開催ということを踏まえ、日程上の問題があったことから招待
  4. ^ 関東1位の慶應義塾を破って大学日本一に就いたことから招待
  5. ^ 大学日本一ではなかったが、関西1位の同志社大学を破っていることを踏まえ招待
  6. ^ 一時期は特定の強豪校を自動的に中国地区の第一代表にしていた時期があり、その場合のトーナメント大会は第2代表を決定する場になっていた。
  7. ^ 略称の基準や運用方針については外部リンクの関連テンプレートを参照。
  8. ^ 一部時間帯はサブチャンネルでの放送。
  9. ^ 大学ラグビー準決勝は予定通り開催、放送はEテレに変更 チケット売り上げ一部は能登半島地震の支援金に寄付”. スポーツ報知 (2024年1月2日). 2024年1月2日閲覧。
  10. ^ 山崎紘菜 全国大学ラグビー イメージモデルに決定いたしました。”. 東宝芸能オフィシャルサイト (2013年12月2日). 2014年12月26日閲覧。
  11. ^ HIRONA YAMAZAKI 第50回全国大学ラグビーフットボール選手権大会特設サイト 日本ラグビーフットボール協会
  12. ^ 山崎紘菜:初の大学ラグビーイメージモデルに 18校のユニホーム姿披露”. 毎日新聞デジタル (2013年12月7日). 2013年12月30日閲覧。
  13. ^ 山崎紘菜 今年も全国大学ラグビー選手権イメージモデルに決定しました!”. 東宝芸能オフィシャルサイト (2014年12月5日). 2014年12月26日閲覧。
  14. ^ 山崎紘菜:2年連続で大学ラグビーイメージモデルに ポスターも公開”. 毎日新聞デジタル (2014年12月5日). 2014年12月26日閲覧。
  15. ^ 山崎紘菜 今年もイメージモデルとして全力サポート!!!!日本代表キャプテン リーチ・マイケルも応援、第52回全国大学ラグビー選手権大会”. 東宝芸能 (2015年12月6日). 2015年12月6日閲覧。
  16. ^ “山崎紘菜、3年連続で大学ラグビーの“女神”に!”. 映画.com (株式会社エイガ・ドット・コム). (2015年12月6日). https://eiga.com/news/20151206/1/ 2015年12月6日閲覧。 
  17. ^ “山崎紘菜が4年連続で全国大学ラグビー選手権の顔に”. 日刊スポーツ. (2016年12月5日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/1747516.html 2016年12月5日閲覧。 

外部リンク

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