名古屋市立工芸高等学校

名古屋市東区の公立高等学校

名古屋市立工芸高等学校(なごやしりつ こうげいこうとうがっこう, Nagoya City Industrial Arts High School)は、愛知県名古屋市東区芳野二丁目にある市立の高等学校

名古屋市立工芸高等学校
名古屋市立工芸高等学校(2014年1月)
地図北緯35度11分14.3秒 東経136度55分21.1秒 / 北緯35.187306度 東経136.922528度 / 35.187306; 136.922528座標: 北緯35度11分14.3秒 東経136度55分21.1秒 / 北緯35.187306度 東経136.922528度 / 35.187306; 136.922528
過去の名称名古屋市立工芸学校
名古屋市立第二工業学校
名古屋市立工芸高等学校
名古屋市立西陵高等学校
名古屋市立西陵高等学校分校
国公私立の別公立学校
設置者名古屋市の旗 名古屋市
学区専門学科 Aグループ
校訓創意・責任・勤勉
設立年月日1917年大正6年)
共学・別学男女共学
課程全日制課程
単位制・学年制学年制
設置学科電子機械科
情報科
建築システム科
都市システム科
インテリア科
デザイン科
グラフィックアーツ科
学期3学期制
学校コードD123210001534 ウィキデータを編集
高校コード23235B
所在地461-0027
愛知県名古屋市東区芳野二丁目7番51号
外部リンク公式サイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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名古屋市立工芸高等学校の位置(愛知県内)
名古屋市立工芸高等学校

略称は「市工芸」(しこうげい)、「名市工芸」(めいしこうげい)。

概要

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歴史

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1917年大正6年)に開校した「名古屋市立工芸学校」を前身とする。2022年令和4年)に創立105周年を迎えた。

設置課程・学科

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全日制課程 7学科 (各学科1学級)
  • 電子機械科
  • 情報科
  • 建築システム科
  • 都市システム科
  • インテリア科
  • デザイン科
  • グラフィックアーツ科

※ デザイン科のみ入試の際に特別検査を実施している。

信条

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「創意・責任・勤勉」

校章

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校名の「芸」の文字をかたどったものを背景にして中央に篆書体の「高」の文字を置いている。

校歌

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作詞は山崎敏夫、作曲は山田耕筰による。歌詞は3番まであり、各番に校名の「工芸」が登場する。

制服

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制服は男女ともに紺色のブレザー。女子はスカートとスラックスが選択できる。

胸につける科章があり、校章を科ごとに色分けしたもので、七宝でできている。色分けは以下の通り。

  • 電子機械科 - 「黄緑」
  • 情報科 -「藤色」
  • 建築システム科 - 「黄」
  • 都市システム科 - 「赤」
  • インテリア科 - 「水色」
  • デザイン科 - 「白」
  • グラフィックアーツ科 -「黒」

※ 学年別に青・緑・赤の上履きを使用している。

進路

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2021年度卒業生の実績は、進学が144人、就職が120人(求人倍率は16.07倍)。

また、国家資格の基本情報技術者試験(FE)の午前科目免除制度の認定校となっている[1]

同窓会

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「名古屋工芸会」(名芸会)と称している。各科に分科会がある。

  • 土睦会 - 土木科・都市システム科
  • 築会 - 建築科・建築システム科・図案科・建築図案科・住居デザイン科
  • 木葉会 - 木工科・インテリア科・木材工芸科
  • デザイン会 - 図案科・産業美術科・デザイン科・工芸図案科・図案印刷科・美術科
  • プレス会 - 印刷科・グラフィックアーツ科
  • みつば会 - 金工科・機械科・電子機械科・金工科・金属工芸科・金属工作科・金属工業科
  • 情報会 - 情報科

沿革

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旧制・工芸学校時代

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  • 1917年大正6年)2月20日 - 「名古屋市立工芸学校」が開校。金工科、木工科、図案科の3学科を設置。
  • 1922年(大正11年)11月3日 - 図案科を工芸図案分科と建築図案分科に分科。
  • 1929年昭和4年)9月18日 - 南区熱田西町に校舎を移転。
  • 1930年(昭和5年)3月31日 - 工芸図案分科を「図案科」、建築図案分科を「建築科」、金工科を「金属工芸科」、木工科を「木材工芸科」に改称。
  • 1931年(昭和6年)3月31日 - 精密機械科を設置。5学科体制となる。
  • 1934年(昭和9年)3月24日 - 建築科、精密機械科の第2本科(夜間(定時制の前身))を設置。
  • 1940年(昭和15年)3月31日 - 図案科を「図案印刷科」、金属工芸科を「金属工作科」に改称。
  • 1942年(昭和17年)3月31日 - 電気科と工業化学科を設置。7学科体制となる。
  • 1944年(昭和19年)
  • 1946年(昭和21年)3月31日 - 「名古屋市立工芸学校」に改称()。金属工業科を「金工科」に改称。「木工科」を設置。
  • 1947年(昭和22年)3月31日 - 「図案科」を設置。

新制高等学校

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  • 1948年(昭和23年)
    • 4月1日 - 学制改革が行われ、旧制工芸学校が廃止され、新制高等学校名古屋市立工芸高等学校」が発足。第2本科建築科を定時制建築科とする。
    • 10月1日 - 高校三原則に基づく公立高校再編が行われ、他校[注釈 1]との統合により、「名古屋市立西陵高等学校」となる。
  • 1950年(昭和25年)
    • 4月1日 - 西陵高等学校分校として、建築科、土木科、木工科、金工科、図案科を設置、印刷科、美術科を新設。
    • 11月1日 - 北区光音寺(神戸製鋼跡)に校舎を移転。
  • 1951年(昭和26年) - 名古屋市立西陵高等学校から分離し、「名古屋市立工芸高等学校」として独立()。
  • 1953年(昭和28年) - 図案科、美術科の募集を停止し、産業美術科を新設。
  • 1963年(昭和38年) - 金工科の募集を停止し、機械科を新設。定時制機械科を新設。
  • 1965年(昭和40年) - 産業美術科をデザイン科、木工科を木材工芸科に改称。
  • 1973年(昭和48年)4月1日 - 木材工芸科をインテリア科に改称。
  • 1984年(昭和59年)4月1日 - 定時制(建築科・機械科)の募集を停止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 定時制を廃止。
  • 1990年平成2年)4月1日 - 学科改編を実施。
    • 土木科を「都市システム科」、印刷科を「グラフィックアーツ科」に改称。
    • 建築科を「建築システム科」と「住居デザイン科」、機械科を「機械科」と「電子機械科」に分科。「情報科」を新設。
  • 1991年(平成3年)4月1日 - 機械科の募集を停止。
  • 1993年(平成5年)4月1日 - 機械科を廃止。住居デザイン科の募集を停止。
  • 1995年(平成7年)4月1日 - 住居デザイン科を廃止。電子機械科募集定員を減じる。
  • 2017年(平成29年)- 創立100周年。「ONE BY DESIGN」がスクールアイデンティティとして定められる。

校地の変遷

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  • 第1期 - 布池時代(1917年大正6年)から1928年昭和3年)までの11年間)
  • 第2期 - 西町時代(1929年(昭和4年)から1943年(昭和18年)までの14年間)
  • 第3期 - 児玉・光音寺時代(1944年(昭和19年)から1951年(昭和26年)までの7年間)
  • 第4期 - 芳野時代(1951年(昭和26年)~現在)

学校行事(3学期制)

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2年で就業体験が行われる。

1学期

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  • 4月 - 入学式、始業式
  • 5月 - 中間考査、体育祭
  • 6月 - 期末考査
  • 7月 - 終業式

2学期

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  • 9月 - 始業式・防災訓練
  • 10月 - 文化祭、中間考査
  • 11月 - 2年修学旅行
  • 12月 - 期末考査、終業式

3学期

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  • 1月 - 始業式
  • 2月 - 学年末考査
  • 3月 - 卒業式、1,2年球技大会、1,2年芸術鑑賞会、終業式

部活動

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実績

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ブラスバンド部は、別名「Kogei・Highsonic・Jazz・Orchestra(KHJO)」と称しており、プロ演奏家の指導を仰ぎ活躍している。なお映画「SWING・GIRLS」のモデルとなった兵庫県立高砂高等学校と同様にスチューデント・ジャズ・フェスティバル関西大会の常連校で、第1回から連続出場している。過去に同部で部員を引っ張り、個人賞を獲得するなど活躍しプロミュージシャンになった音楽家も数人いる。側島万友美浅田亮太などが所属していた。

運動部

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文化部

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主な出身者

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交通アクセス

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最寄りの鉄道駅

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最寄りのバス停

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最寄りの道路

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周辺

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周辺の名古屋駅JRセントラルタワーズミッドランドスクエア名古屋テレビ塔を望むことができる。

脚注

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注釈

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  1. ^ 名古屋市立第一工業高等学校、名古屋市立女子商業高等学校、名古屋市立第二商業高等学校

出典

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  1. ^ 認定免除対象講座の一覧” (PDF). 情報処理推進機構. p. 10 (2022年8月). 2022年8月29日閲覧。
  2. ^ プロフィール”. えかき・絵本作家 伊藤秀男 公式HP. 2024年5月1日閲覧。
  3. ^ 宇野亜喜良 プロフィール”. SPAN ART GALLERY. 2023年4月29日閲覧。
  4. ^ 『カートピア』スバル、2022年7月号、3頁
  5. ^ “典明による典明記”. 加納典明オフィシャルサイト. http://tenmeikanoh.com/biography/tenmeiki/index.php 2024年5月1日閲覧。 
  6. ^ “「MV焼き直し時代になっている」Czecho No Republic×夏目現”. CINRA. https://www.cinra.net/article/interview-201607-czechonorepublic 2024年5月1日閲覧。 
  7. ^ 「アーティストとして生きていく」神戸芸工大というフィールドで、高校からの夢が実現!”. 神戸芸術工科大学. 2023年4月29日閲覧。
  8. ^ 宮谷一彦-アーティスト詳細”. TOWER RECORDS ONLINE. 2023年4月29日閲覧。
  9. ^ 「ペペ&ルル」ヒストリー”. ぺんてる株式会社. 2024年5月1日閲覧。
  10. ^ たいようのきゅうでん”. 紀伊国屋書店. 2024年5月1日閲覧。
  11. ^ 山内 晶大”. Panasonic. 2023年4月29日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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