1975年の太平洋クラブライオンズ

1975年の太平洋クラブライオンズでは、1975年の太平洋クラブライオンズの動向をまとめる。

1975年の太平洋クラブライオンズ
成績
パシフィック・リーグ3位
年間成績:58勝62敗10分 勝率.483
後期4位:28勝33敗4分 勝率.459
前期2位:30勝29敗6分 勝率.509
本拠地
都市福岡県福岡市
平和台野球場
球団組織
オーナー中村長芳
経営母体福岡野球
監督江藤慎一(選手兼任)
« 1974
1976 »

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この年の太平洋クラブライオンズは、江藤慎一が1年間のみ監督を務めたシーズンである。

概要

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この年は大洋ホエールズから江藤慎一をトレードで獲得、選手兼任で監督を務める事に。他に日本ハムファイターズから白仁天、そして近鉄バファローズから土井正博がトレードで入団。その打線は「山賊打線」と称された。結果は江藤監督率いる山賊打線の活躍により、前期は2位、後期は4位で総合成績は優勝した阪急、2位近鉄に次ぐ3位と1967年以来のAクラスとなったが、これは福岡時代では最後のAクラスとなった。そして白が日本ハムの小田義人を僅差で抑えて、初の首位打者、また土井が34本の本塁打で初の本塁打王。これに加えてエース・東尾修も大活躍し、23勝で初の「最多勝」を獲得、また奪三振も154個で当時は表彰対象ではなかったがリーグの「最多奪三振」となっている。シーズン終了後、球団は来季も江藤監督留任を決めるも、新たに元アメリカ大リーグ監督のレオ・ドローチャーを招聘。ドローチャー側も監督就任に前向きな姿勢を見せ、江藤には打撃コーチ兼任を要請するが固辞して退団。選手としてロッテオリオンズへ復帰。また、東尾と並ぶエース・加藤初が、控え内野手の伊原春樹とともにこの年最下位に甘んじた読売ジャイアンツへトレードとなった。

チーム成績

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レギュラーシーズン

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開幕オーダー
1ビュフォード
2基満男
3アルー
4土井正博
5江藤慎一
6竹之内雅史
7白仁天
8国貞泰汎
9西沢正次
投手東尾修
1975年パシフィック・リーグ順位変動
前期
順位4月終了時5月終了時前期成績
1位阪急--阪急--阪急--
2位太平洋2.5太平洋2.5太平洋6.0
3位ロッテ3.5近鉄3.5近鉄6.0
4位近鉄3.5ロッテ7.0日本ハム8.0
5位日本ハム4.0日本ハム7.0南海9.0
6位南海4.5南海10.0ロッテ10.0
後期
順位7月終了時8月終了時後期成績
1位近鉄--近鉄--近鉄--
2位ロッテロッテ3.0ロッテ9.5
3位阪急太平洋4.5南海11.5
4位日本ハム1.0日本ハム5.5太平洋12.5
5位南海2.0阪急5.5日本ハム
6位太平洋3.0南海8.5阪急14.0
前期最終成績
順位球団勝率
1位阪急ブレーブス38252.603優勝
2位太平洋クラブライオンズ30296.50856.0
3位近鉄バファローズ31304.50826.0
4位日本ハムファイターズ27308.4748.0
5位南海ホークス27326.4589.0
6位ロッテオリオンズ27344.44310.0
後期最終成績
順位球団勝率
1位近鉄バファローズ40205.667優勝
2位ロッテオリオンズ32312.5089.5
3位南海ホークス30332.47611.5
4位日本ハムファイターズ28334.45912.5
4位太平洋クラブライオンズ28334.45912.5
6位阪急ブレーブス26345.43314.0


1975年パシフィック・リーグ最終成績
順位球団勝率
1位阪急ブレーブス64597.520優勝
2位近鉄バファローズ71509.587-8.0
3位太平洋クラブライオンズ586210.4834.5
4位ロッテオリオンズ59656.4765.5
5位南海ホークス57658.4676.5
6位日本ハムファイターズ556312.4666.5

*優勝はプレーオフで決定。2位以下はプレーオフの結果に関係なく勝率順で決定


オールスターゲーム1975

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ファン投票監督推薦
選出なし東尾修
土井正博

できごと

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選手・スタッフ

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[1][2]

表彰選手

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リーグ・リーダー
選手名タイトル成績回数
白仁天首位打者.319初受賞
土井正博本塁打王34本初受賞
東尾修最多勝利23勝初受賞
最多奪三振154個[3]
ベストナイン
選手名ポジション回数
白仁天外野手初受賞
ダイヤモンドグラブ賞
選出なし

ドラフト

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順位選手名ポジション所属結果
1位古賀正明投手丸善石油入団
2位糸数勝彦投手沖縄・石川高入団
3位大屋好正投手専修大学入団
4位加倉一馬投手柳川商業高入団
5位木村広投手日本大学入団
6位池田弘投手鷺宮製作所翌年シーズン後に入団

出典

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  1. ^ 西武ライオンズ公式HP 背番号の歴史”. 埼玉西武ライオンズ. 2017年4月23日閲覧。
  2. ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7 
  3. ^ 当時は表彰対象外